幕引き。

幕引き。



【ま】幕引き

昨日の記事で触れた夫のおばあちゃんは、初孫にあたる夫に遺言を残していました。

「私の出棺の際には、『ゴンドラの唄』を吹いて見送ってちょうだい。」

 ~いのち短し 恋せよ乙女
 ~あかき唇 褪(あ)せぬ間に
 ~熱き血潮の 冷えぬ間に
 ~明日(あす)の月日は ないものを

104歳で大往生を迎えたおばあちゃんは、孫代表の夫が吹くサックスと、70代・80代の娘・息子たちが合唱する『ゴンドラの唄』に見送られて旅立ちました。


私には二人弟がいて、上の弟は42歳で急逝しました。
当時は私も弟も多忙で、お盆やお正月に合流できたり、できなかったり・・の年月が続いていました。

そんなある日、私が趣味で続けていたジャズボーカルとして参加したバンドが弟の住む町で演奏をすることになり、弟が来場してくれて、演奏後に久しぶりに話をする機会を持てました。
弟から、今の勤務を辞めて独立開業する計画を立てていることを打ち明けられ、「これからが正念場だねぇ・・」と話が佳境に入ったところで、
弟の携帯電話が鳴り、

「え? どういうこと? 刺さってるってこと? 葱? 葱が付いてるの?」
などと言っていて、どういうこと??と思っていたら、

「お姉ちゃんごめん。僕行かなきゃ。急患なの。焼き鳥の串が瞼に刺さったみたい。」
と、慌てて店を出て行き、その後、

『今日はごめんね。でも、運よく眼球は傷ついていませんでした。安心して。またね。』
というメールが届きました。

その後弟は開業準備のためますます忙しくなり、亡くなるまで会う機会はないままでした。


大往生と呼ばれる見事な幕引きもあれば、
「焼き鳥の串が刺さった・・」という会話が最後になってしまう唐突な幕引きもある・・・

以前は、「よく生きる」「よい人生」っていったい何だろう・・・と、無念で仕方ない思いにかられていました。

でも数年前から、最後に交わした弟との会話が、くすっと思い出し笑いしながら蘇るようになりました。
真剣に「串からそっと葱だけ取っておいてもらえる?」と言っていた弟の顔を、きょとんと見ていた自分を、今は懐かしく思い出せます。

そして、私が勝手に抱えていた【無念】から解放されたことで、
弟は、「よい人生」を「よく生きた」のだなぁ・・と心から思えるようになりました。




・・・お友達と遊ぶ孫娘。

長女が共有アルバムにアップしてくれた画像です。
「ん??」と、画像を拡大してみたら、ダウンジャケットの下には、私がお誕生日にプレゼントしたスパンコールの付いたブルーのレギンスを穿いてくれています♪

当初は気に入ってもらえず^^;、カメラ目線なしの「ありがとう」動画に凹んでいたので^^;、「穿いてくれてる~!」と幸せを噛みしめています。笑



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