探し味。

以前、料理研究家の土井善晴先生が、
「なーんにも献立が浮かばない、、、という時は、
ご飯炊いて、具沢山のお味噌汁作っとけばええんよ。」
とおしゃって、
それ以来、私は、先生の教えを守っています。笑
昨夜もそんな日でした。
「献立が浮かばない・・・」というより、急な用事ができて、夕飯の支度をし始めたのが19時前💦
既に帰宅していた夫に、「ご飯早炊きして、お味噌汁作るから、あと、納豆でいい?」と聞いたら、
「やった。納豆ご飯♪」(←夫は納豆がこの世で一番の好物です。納豆さえあればご機嫌。)と、想定通りの返事をもらいました。笑
私は、
居酒屋さんの時短メニューみたいに^^;、冷奴に、お醤油ちょっととキムチを載せたのと、
次女にもらったソラマメの残りにカッテージチーズを合わせハーブソルトをかけたものを、お酒のつまみにして、
お猪口一杯だけ、食前酒(日本酒)をいただきました。

お味噌汁の具は、白菜、玉ねぎ、葱、人参、松山揚げで、
残っていたセリを散らし、吸い口にスダチを絞りました。
土井先生が、あるインタビューで語られた、
お肉の味はわかりやすくて、
大きな音でロックコンサートを聴くような楽しみがありますけど、
野菜の味というのは“川のせせらぎ”とか“鳥のさえずり”みたいに
静かにしてないと聴こえてこないような、いい音――
だから、噛んで、きちっと食べることで、自分で味を探すんです。
これは“探し味”という、日本人の食べ方です。
”探し味”をすることで、ちょっとした”苦み”とか、いろいろなものを感じて、
いろんな”味覚”によって、五感は磨かれるんです。
というお話も、「なるほどなぁ・・」と、心に響きました。
昨夜のお味噌汁の中の野菜たちは、甘かったり、鼻にふわっと抜ける香りがあったり、
「あ、これが玉ねぎの味。これが白菜の味。」と、一つ一つ、個性が際立って感じられました。
この、”探し味”・・・いつもできれば良いのですが、
私の場合、「ご飯炊いて、具沢山のお味噌汁作った」日に限り、
土井先生が脳内に降臨して、「探さなあかんよ」と言ってくださるのです^^;
『丁寧な暮らし』と表現される生き方って、
生活の基本スタイルが、”探し味”なのかも知れませんね。
同じ環境、同じ条件で過ごす1日24時間で、どれだけの”味”を見つけられるか・・・
「私は実は、こんな美味しいものに囲まれてたのか・・」って、気付けるか・・・
世間的(マスコミ的?^^;)に定義されてるみたいな^^;、お白湯を飲んで、天然素材のお洋服を着て、
みたいな、特定・定番のスタイルではなくて、
人それぞれ、「今日は、こんなん見つけました^^」って楽しめる千差万別の生活スタイルが、きっと、丁寧な暮らし、丁寧に生きるってことなんじゃないかと思います。
小学生になった孫娘が、木登りして見ている夕陽。

いつもより高い目線で、何が見える?
いっぱい、いろんなものが見つかるといいね^^
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