俳句のこと と 指針。

俳句のこと と 指針。









以前から、いずれは俳句を勉強したいなぁ・・という気持ちがあり、
今暮らしている町で、句会を探してみたのですが、
レベルが高く、初心者の私の入会は難しそうだったり💦、
主催者のかたが高齢で、入会の受付けを中止していたりで、
足踏みしていたところ、



友人から、「だったら、夏井いつき先生が選者をしていらっしゃるインターネットの俳句投稿サイトを利用したら?」と、嬉しい情報をもらって、初投稿したのが、今年の3月でした。



月ごとの兼題が出され、3月の兼題は「囀」でした。

囀:囀(さえずり)は、鳥たちが春になって繁殖期になり、恋の歌を歌うことをいいます。春の求愛の鳴声が、季語の囀になります。



とのことで、単なる小鳥の声ではなくて、小鳥たちの求愛の声が、さえずり・・・
だと、この歳になって、初めて知り^^;

私が生まれて初めて詠む俳句の季語は、「囀(さえずり)」に決まりました。





その日から、朝から晩まで、頭の片隅に「囀」が居座り(笑)、
父や母のお墓参りをした日など、
墓地の周囲の木々の小鳥の鳴き声に、気もそぞろになってしまうほど💦





それでもなかなか納得した句にはならなくて、
あきらめそうになっていた時に、ふっと、以前の家で、2階の窓のロールスクリーン越しに見た小鳥たちのことを思い出しました。





春になると、騒々しく鳴きながら、ツルウメモドキの葉の間を飛び回る小鳥たちが、影絵みたいに見えて、可愛かったなぁ・・って。
↑の画像は、「うるさいけど可愛いなぁ・・」と思いながら、当時撮影したものです。




そうして生まれた人生初の俳句が、

「囀に集う影絵のいとしかしまし」です。(投稿した後、夫から「五七五になってないよ💦」のまさかのダメ出しがありましたが^^;  そう。私が勘違いしていて、五七七になってました💦


でも、初心者の字余りを多めにみて下さったようで><、
こちらの句を、初級者部門の入選作品に選んでいただけました\(T▽T)/



一緒に投稿を始めた友人も入選していて、ダブルで嬉しくて♡♡、
これからも、一句一句、頭を悩ませながら、ひねり出していきたいと思っています。




ちょうど同時期に作句を始められた糸井重里さんが、『今日のダーリン』に、
高浜虚子が、松尾芭蕉を【どこまでも人生を愚にしなかった人である】と評したエピソードを記していらして、


俳人が「人生を愚にしない」ことは、とても理にかなっている気がしました。


巡る季節を体感し、その感覚を、五七五という短詩の中に表現していくために、
彼らは、なんども体感を巻き戻し、その中から「残したい景色」を拾い上げる作業を続けたわけで、


人生を「愚」や「疎」にしている暇はなかっただろうなぁ・・って。




以前のブログ記事で触れた「今日を汚さない」覚悟も、「人生を愚にしない」生き方と同意のように感じます。

だとしたら、めぐりあうべきタイミングで、俳句が私の人生に参入してくれたのかな・・・



「今日を汚さず、人生を愚にしない」

この先を生きる指針にします♪



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