選びたい。
初めて句会へ参加しました。
60代から90代までの16名の参加者に、講師の先生が1名。
初心者の私には、とても濃い内容で、
改めて、俳句の世界は底なし沼のようだ💦💦と思いました^^;
一つの表現を、文語表記にするのか口語表記にするのかで印象が変わり、
動詞を、過去形にするのか現在形にするのかで情景が変わり、
助詞の選びかた一つで、意味さえ異なってくる・・・
私はなんと無防備に言葉を操っていたんだろう!
今まで自分が意識していた「日本語の世界」は、ほんの表層の一部に過ぎなかったのだ!と、
漫画に添えられる「ガーーーーーン!!」という吹き出しが、目の前いっぱいに広がって見えました💦
帰宅して、かなりへしゃげた状態で糸井重里さんの『今日のダーリン』を読んだら(不思議なことに、メンタルが弱った時に『今日のダーリン』を読むと、何かしら再生のヒントになる言葉を見つけることができるのです♪)、卵がテーマのお話でした。
ホテルの朝食メニューで、「卵はどのようにしてお召し上がりになりますか?」と聞かれるみたいに、
私達は普段、卵を色んな方法で調理して食べているけれど(時には調理せず生のまま、ご飯にのっけてお醤油かけたりも♪)、
どんな調理方法を選んだとしても、栄養価に大差があるわけでもなく、「ま、適当でいいですよ・・どれでもかまいません」って、考えずにすますことだってできるのに、
なぜ、私達が、日々、「今日は目玉焼きにしてみよう」とか「スクランブルエッグにしよう」とか、いちいち悩んで選び続けているのかというと、
「そういうささいな選択を放棄しちゃう生き方は、つまんないから」・・・・なのだと、
糸井さんは解説されていました。
そうだよなぁ・・・・ ささいなことでも選びたい。笑 選ぶの大好き。
「あ、どちらでも結構です。」って答える時って、
本当に、正真正銘、どっちでもいい・・って思ってるか、情報量の少なさで、自分には判断がつかないな・・とあきらめてる場合のどちらかで、
少しでも差異があるなら、自分で判断できる範囲のことは、全て、ちゃんと選びたい。
そう考えると、
五七五の中に入る言葉を選び抜いて一句に仕上げる俳句の取捨選択も、
この、人間が持つ「選びたい性(さが)」のなせるわざなのかも知れないなぁ・・と思いました。
自分の中にある情報や知識を総動員して、選びに選んで作り上げる五七五。
「知らないことばかり」だと気付いた日本語を学びなおすことで、使える語彙や文体が増えていくと、
その分、選択肢が広がるわけで、
いつまでたっても底なし沼から抜け出すことは難しそうですが💦、
でも、その代わり、「選び続けること」のおもしろさも、手放さずにすみそうです。
実は、会員さんの中に、偶然、ファッションブログの読者さんがいらして^^、「わ!なぜ【ここにいる】んですか??!!」と、とても驚かれていました^^;
【ここにいる】経緯も、
まさに「選び続けた」結果・・・なのですよね。
画像は、句会でいただいた心太。
今月の句会の兼題が「ところてん」でしたので、会員のかたが、天草から手作りして持参して下さいました。
美しくて、飲み物みたいに爽やかなところてんでした♪(お替りしちゃいました^^)
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