思い込み禁止令。

思い込み禁止令。











私が長女を出産したのは、夫の赴任先の地方都市で、双方の実家も遠く、
縁者もなく、
当時はインターネットも、携帯電話もなく💦
夫の勤務スケジュールはイレギュラー続きで、





頼りにしていたのは、一冊の育児書だけでした。





その本を、暗記するくらい読みました。







生後〇ヵ月。
と、月齢ごとに、赤ちゃんのケアの仕方と、成長の目途が書かれていて、

その記述の内容と、実際の長女の様子にズレがあると、心配で、いてもたってもいられず、
何度も小児科を受診しました。






今思うと、軽いノイローゼのような状態だったのだと思います。
そして、今では、あの育児書こそが、ノイローゼを引き起こす誘因だったのだとわかります。





育児初心者の私は、

月ごとの乳幼児の「平均的」な状況を、
「絶対的にこうあるべき」な状況・・・だと思い込み、勝手に苦しんでいたのです。




傍に、育児のベテランの誰か(母親だったり、友人だったり)がいれば、
「十人十色、成長のしかたもそれぞれだから、心配しなくて大丈夫♪」
の一声で、安心できたのでしょうけれど、




相談相手もなく、全てを自分の判断に委ねていた当時の私にとって、毎日は試練の連続でした💦







今、大きな反省をもって、当時のことを思い出すことが、よくあります。


「〇ヵ月になると、△△し始めます。」と書かれた育児書の解説を、
そうか、そうか、そこから外れるわけにはいかない・・・と、
「我が子の個性」など眼中になく、「平均的な〇ヵ月児」に当てはめようとした当時の私の「思い込み」の強さは、今も私の中にあるはずなのです。






先日母に、「したいことある?」と尋ねたら、
「歌をうたいたい」と答えました。





酸素吸入が外せず、常時呼吸が苦しそうな母から、「歌をうたいたい」という答えが出るなんて、本当に驚きました。
私の中の「思い込み」の構図が、勝手に切り捨てていた選択肢を、母は望みました。






オギャーと生まれた瞬間から、最期の最後の瞬間まで、
自分のペースで、自分らしく生きて行く・・・ことが実現できたなら、
それは、とても幸せな人生になるはずです。





この先、母との暮らしで、初めての子育てで犯した過ちを繰り返さないよう、

育児書に代わり、
「こうあるべき」「こうするとよい」みたいな情報が錯そうしたとしても、

それらに、私の中の「思い込み」が飛びつかないよう、

母のペースで、母らしい毎日を実現させようと思います。






・・・レッドフォックス。


今我が家の食卓には、赤い穂が飾られています。
これ、人工的に染めてるのかと思い込んで💦、購入をためらっていたのですけど、
天然の色でした^^;




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