病み上がる。
今朝、ひさーーーしぶりに、お抹茶を飲みました♪
母方の祖母は、祖父が亡くなった後、
一人暮らしの庭に、小さな茶室を作り、
そこで茶道を教えていました。
私が高校生の頃、一人で祖母宅へ泊りに行ったことがありました。
今でも覚えているのは、到着してすぐに、昼食に作ってくれた卵丼^^
三つ葉がいっぱい入っていて、甘くて、すごく美味しかった。
それから茶室に続く庭を案内してくれて、
たしかゴールデンウィークの頃で、庭には小さな花が咲いていて、
「こちらがヒトリシズカ。そして、こちらはフタリシズカ。」
「おじいちゃんと暮らしてたころは、フタリシズカ。
今、おばあちゃんだけになったから、ヒトリシズカ。」と、
『うまいたとえでしょ?』みたいな笑顔で教えてくれました。
当たり前のことだけど、母は、祖父母の娘だったんだなぁ・・・と、今朝初めて実感しました^^;
祖父母の近くには、母の兄にあたる伯父夫婦が住んでいて、
祖父の最期も、祖母の最期も、伯父夫婦が看取りました。
母は、兄と弟二人に挟まれた一人娘でした。
母は、どんな気持ちで、遠くに住む両親の訃報を聞いたのだろう・・・と、初めて思いました。
昨日、母にアドベントカレンダーを贈る思い付きを、弟家族、娘たちに伝えたところ、
さっそく長女から、
「こんな感じでいいの?」と、孫たち含めて家族全員で書いた 一言レターの画像が届きました。
母が、毎日小さな引き出しを開けて、一枚ずつ手紙を読む様子を想像して、
私まで嬉しくなりました。
そして、気付いたのです。
このところ、実は私は絶望してたんだな・・って。
もう、私が母にしてあげられることは、何もないまま終わってしまうのだろう、という
暗い予測に縛られて、
心を病んでたんだな・・って。
全然自覚症状はなかったのですけれど^^;
なぜ、気付いたかというと、今朝、一気に胸のつかえが取れたみたいに、
ものすごく元気になったからです。
あ、私は元気がなかったんだ・・・と、気付けました。
「自分には まだ やれることがある」と確信できることは、
これほど力強いことなのか・・・と実感中です。
今朝、お抹茶をのせていたのは、生前、祖父が趣味で彫ったお盆です。
いろんな野菜や果物がいっぱいで、ゴチャゴチャした図柄を苦手に思っていたのですが、
今は、一つ一つ彫り進める祖父の姿が浮かんで、眺め入ってしまいます。
大人になって、季節はあっという間に過ぎるようになってしまったけれど、
今年の10月は長く感じられました。
11月、12月はもっともっとゆっくり流れてくれればいいな・・と思います。
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