ひとふでがき

昨夕の空。
ジリジリと音がするかと思うほどの強い日差しが傾いたら、
竜神のような雲が、山の尾根から顔を出した。

「もう梅雨は明けたの?」と、
昨日一日のうちに四回、夫から訊かれた^^;
(そのたびに「まだでしょ。」と答えた。笑)
夕飯を済ませたタイミングで、LINE電話の呼び出し音が鳴った。
5月に亡くなった友人のお母様からの電話だった。
「○○ちゃん、今テレビ観てる? しまなみ海道の特集してるの。うちの△△△△と、○○ちゃんたち、一緒に しまなみ海道を旅行したでしょう? 懐かしいかなぁ・・と思って。」
と知らせてくれた。
「観てなかった~・・ 教えてくれてありがとう!今から二人で観るね!」
と返事して、
すぐにチャンネルを点け、夫を呼んだ。
一昨夜は、同じ時間帯に、夫の母から電話があった。
夫の体調を心配し、私を気遣ってくれて、
「◇◇◇(←夫)には代わらなくていいから、なにかあったら、いつでも電話してね。」と言ってくれた。
我が子を思う母親の気持ちは、
生涯変わることはないのだと、自分がシニアになって気付けた。
喘息の発作を起こしたり、熱を出す度に、幼い我が子を胸に抱いて、「苦しいのも、痛いのも、お母さんが全部もらってあげる。だから、すぐに良くなるよ。」と祈った気持ちは、今もそのままだ。
せかいじゅうひとふでがきの風めぐるどこからはじめたっていいんだ
~~~やすたけまり さんの短歌より~~~
愛するものを按ずる気持ちは、一筆書きのようだ・・・と思う。
見返りを求めることなく、
一方通行のまま終筆する。
亡き友人を思うお母様の気持ち、夫を心配する義母の思い、
ともに、一筆書きの終点に私を選んでくれたことを、
確と受け留めた。
ランキングに参加しています。
クリックしていただけると嬉しいです。
↓
にほんブログ村