あなたの考えてることくらいわかってる・・・
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幼稚園児の頃に、なぜぼくはヒロシ君やユウコちゃんが考えていることが分からないのだろう、と思ったことがあった。
まわりを見合わすと、ぼくの両親も、弟も、先生たちも、クラスメイトのことも誰一人、何を考えているのか分からなかった。
で、人間は自分のことしかわからない生き物なのだ、と結論付けることになる。
それは、小さな頃の大発見でもあった。
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辻仁成さんが昨年ブログに投稿された一文です。
2001年に公開された「サトラレ」は、
口に出さなくても、思ったことを周囲に”悟られ”てしまう病をテーマにした映画でした。
めちゃめちゃ怖い・・とゾッとしました💦
人はそれぞれ「自分のことしかわからない」からこそ、平穏に生きていられるのだと思いました。
だから、「一体何を考えてるの?私にはあなたの考えてることがわからない。」という特に男女間で使われがちなセリフは、
そりゃそーでしょう・・・という帰結になるわけで^^;、
逆に、
「あなたの考えてることくらいわかってる。」という、やはり特に男女間で使われがちなセリフに対しては、(カムカム♪でジョーが怒ったみたいに)
「人のことを簡単にわかったなんて言うな!」と怒っていい勘違いなわけです^^;
でもね、ここが厄介なところなのですけれど、
全て「サトラレ」ちゃ困る自分のことを、「わかってほしい」欲求も持っているのが人間で、
わかるはずがないのに、「わかってるよ」と言われると安心する気持ちもあるんですよね・・・
そして、逆に、「わかりたい」と願う気持ちも。
この「わからない」から「わかりたい」という心情、
「わからない」けど「わかってるよ」と言いたい心情が、人と人を繋ぐ接着剤の役割を担っていて、
わかんないけど、ま、今日のところはいいか・・と棚上げにすることはあっても、
決してあきらめることなく、捨て置くことなく、繰り返し、「わかりたい」と願うことで、
人は共に生きていけるのだと思うのです。
完璧に理解することは夢のまた夢でも、
「ちょっとはわかってるつもりだし、もっとわかりたいと思ってる」・・・そう思える人達が、あなたの、私の、人生の伴走者なのだと思います。
・・・豚汁の夜♪
昨日も冷えました。
朝から「今夜は豚汁!」と決めて、楽しみにしていた夕食^^
汁椀ではなく、麺鉢にたっぷりよそいました。
豚汁のある日本に生まれて良かった。笑
もう一品は、厚揚げと白菜と甘唐辛子の卵とじでした。
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