それぞれ
1月28日
昨日は午後から天気が崩れて、
お墓へ向かう途中で雨が降り始めた。
海もどんより。
墓地に着いたら、雨が霙に変わった。
仏花に選んだチューリップが寒そうだった><
いつも、
お墓に行くと、パワーチャージできたように感じていたのに、
昨日初めて、心細く寂しい気持ちになった。
姉と話していた。
関東の大学に通う娘(僕からすると姪)が帰省した時、「何が食べたい?何でも好きなもの用意してあげる!」と言ったら「特別なことは何もしないで。さみしいから」と答えた、と。
本当に家族が好きな子からしか出てこない言葉でそういう感情に乏しい自分の想像力の限界にうちのめされた。
~~~Xでフォローしているジロウさんのポストより~~~
「さみしい(寂しい)」という言葉一つにも、
人それぞれ、その人なりの背景があり、意味づけがある。
それまでの人生経験や、感受性の違いで、
互いに、想像もつかない「寂しさ」を持つ人々が、この世に群生している。
俳句を始めて、
少ない文字数で、同じ兼題をテーマに作句することで、
たった17文字の中に在る「人それぞれの感性」「人それぞれの違い」を、強く意識するようになった。
それぞれの感性、それぞれの違いは、この世の喜怒哀楽の根っこでもある。
夏井いつき先生が選者を務めていらっしゃるインターネットの俳句サイトに投稿した拙句を、
先月と今月、中級の入選句に選んでいただいた。
二句とも、
口語体が混じっていたり、
オノマトペが使われていたり、
文字数が多すぎたりで、
稚拙でアウトローな💦仕上がりなのだけど、
夏井先生は、そういう、ダメダメな句の中に潜む「私固有の感覚」を拾いあげて評価して下さったのだと思う。ありがたい><
【冬暖か毛足の短い犬を抱く】
【1/f のゆらぎ閉じ込め氷柱つらつら】
陽だまりみたいだった仔犬の温もりも、
引っ越しを決めた冬に眺めた雨どいの氷柱も、
どちらも、世界中で私一人だけが持つ忘れたくない記憶だ。
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それを評価する他者もまた、
自分なりの固有の感性で受け留めているのだ・・・という事実をわかっていれば、良いだけのことなのだと思う。