なつかしい電話の声に・・・
昨日は、先月末に88歳の誕生日を迎えた母と、小さな誕生会をしました。
米寿のお祝いは、改めて、弟家族が参加できる日程で行う予定なので、
今回は、母・夫・私の三人でちんまり♪
母をピックアップしに向かう車中で、夫が、
「昔流行った、『スカイレストラン』っていうハイファイセットの曲あるじゃない・・・
夕べ寝てたら、その中の【なつかしい電話の声に、出がけには髪を洗った・・】っていう歌詞が、ふいに頭に浮かんだんだけど、女性の立場ではどう感じる?」
と聞いてきたので、
「全体の状況を把握しないと何とも言えない・・」
と、その場でスマホで歌詞検索してみました。
***
・・・・・
二人して食事に来たけど
誘われたわけはきかない
なつかしい電話の声に
出がけには髪を洗った
・・・・・
もしここに彼女が来たって
席を立つつもりはないわ
・・・・・
長いこと会わないうちに
あなたへのうらみも消えた
今だけは彼女を忘れて
わたしを見つめて
***
(歌詞一部抜粋)
そして、
「なーんにも響かない。笑
ていうか、電話する男性側の気持ちも、電話を受けて会いにいく女性の気持ちも、まったくわからない。」
と、答えると、
「そういうと思った。笑」
と言われました。
その続きで、【時代とともに、私たちの感性は変わってきたのだろう】という話になりました。
おそらく、『スカイレストラン』は、昭和のあの時代だからこそ、多くの人たちの心を揺らしたのだと思います。
今はもっと、ずっと、恋愛事情もドライになったというか・・・
引きずったり、じめじめしたり・・・は、「重い!」と、疎まれる時代になりました💦
そう思うと、『天城越え』に唄われるような恋愛なども、現代のリアルでは考えにくいです・・・
人は、【恋愛】に注いでいたエネルギーを、もっと別のものに振り分けてしまった気がします。
それもまた進化の過程なのかな・・・?
そうだとすると、向かう先には、どんな情景があるのでしょう・・・
・・・・昨日のこと。
母の希望で、洋食の昼食をとったあと、
公園を散歩しました。
画像は、デザートのスイカアイスクリームです。
アイスクリームの下のフレッシュなスイカの中の種が、パフチョコになっていました^^
↑仲良しの二人。笑
母は、今では、実の娘の私より、夫を頼りにしているように見えます。
50代で乳癌を摘出手術した後、
現在は、肺癌・胃癌を患い、
また、難病指定されている特発性間質性肺炎(肺線維症)を併発している母。
そのため、常時酸素ボンベが手放せず、散歩も休み休み・・・
それでも、昨日も、
「このごろは、明け方に必ずパパ(亡き父です)が来てくれて、
『もうそろそろこちらに来たらどうだね。』と、毎日言うのよ。
だから、毎日『いえいえ。もう少しこちらにいます。』と返事してる。」
と、笑っていました。
母を送った帰りの車中、
「私だったら、もうそろそろ夫や息子(亡き長男。私にとっては弟です。)のいるあちらの世界に行こうかな・・、って、思っちゃう気がする。」
と言うと、
夫が、
「あちらの世界が必ずあると証明されて、二人に確実に会えることが約束されているなら、お母さんも、そう思うのかもしれないけど、死んでしまったら、その後は【無】になるのかも知れない・・と思うと、苦しい思いをしても、愛する人のことを思ったり、また思い出したりできる今を続けたいと願ってるんだと思うよ。」
と言いました。
夫らしからぬ、ロマンチックな解説に、ちょっとびっくりしつつ^^;
そうかぁ・・・
母は、なつかしい父からの呼びかけに応えないことで、愛を貫いてるんだなぁ・・と、
胸が熱くなりました。
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