ヘンなこと

ヘンなこと






往復1400キロのソロツーリングから無事帰還したバイク乗りの友人が、
旅先で購入した珍しい日本酒を飲ませてくれた。





全て同じ条件下で作った純米吟醸酒を、
ただ一点、発酵中の醪(もろみ)の段階で、
片方は『モーツァルトピアノ協奏曲第26番』を、
もう片方には『チャイコフスキー組曲くるみ割り人形』を聴かせて「育てあげた」^^二本。



飲み比べると、味わいが全く違って驚いた💦

醪を作り出す役割の微生物が、音楽に反応したんだろうか・・・(*_*)
「この曲は心地よいなぁ・・」みたいな感覚を、微生物も持つんだろうか・・・(*_*)



AI(人工的知能)は、考えられることを、考えられるだけ掛け算して、浮かび上がってきた可能性のなかから、もっとも適当だと考えられることを提案する。
AIが考えるための元になる情報は、ネット上に埋蔵されているすべての情報であり、いま、この時間にも、AIには新しい情報が加わり、新しい方法が試されていて、新しい答えが生まれている。
人間で、こんなことできるやつはいない。
こういうことが「頭いい」のだとするなら、人間はもうとっくにAIに追い越されているし、いま現在もどんどんと差をつけられているということだ。

だけど、と思うのだ。
仮に、紀元前のエジプトあたりに、いまの最新のAIが運ばれていろいろ考えたとしたら、果たして「こういうピラミッドみたいなものをつくろう」という提案をしてくれたろうかね。
仮に、8世紀の日本にAIがあったとしたら、「奈良の大仏をつくろう、こうやって」と言っただろうか。

ヘンなことは考えてくれないと思うんだよなぁ。


~~~糸井重里さん『今日のダーリン』より抜粋~~~




日々の生活の中にAIが組み込まれたことで、
この先、人が「知識を持つこと」は、それほど重要なことではなくなるだろう。


その代わり、
巨大なピラミッドや大仏を建てようと思ったり、
醪に音楽聴かせてみよう!みたいな、
ヘンなことを思いついたり、やってみたりすることが、
人としての矜持になるのかも知れない。



「バイクで走れる砂浜」が目的の往復1400キロのソロツーリングを、AIは、70代の楽しみとして推奨しないだろう^^;

でも、やっちゃうのだ。人は。


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