人。
昨日の夕焼けの始まり。
水彩絵の具で描いたみたいに澄んだ夕空。
夕食後、夕焼けが綺麗だった・・・と、夫に画像を見せていたら、
散歩しよう・・・と言われた。
散歩の帰りにワインバーに寄って、出口に近いカウンター席で、マスターおすすめの新酒をいただいた。
私達が座っていたスツールが通路脇に設置されているせいで、
奥のテーブル席から出口へ向かおうとしていた先客が、夫の背に軽くぶつかった。
「ゴメンナサイ」という声に振り向くと、
俳優のウィル・スミスさんみたいな青年が両手を合わせて立っていた。
「気にしないで。良い夜を。」
と、型通りの挨拶を返したら、
「ありがとう。今日は僕の誕生日なんだ。」
と、意外な返事が返ってきて、
「え~!おめでとう!」と言った後に、
夫が「ハッピーバートゥ~ユ~♪」と歌い出し^^;、
私も合唱した。
「ディ~ア・・・」のところで、詰まると、
彼が、自分の胸を指しながら、続けて自分の名前を歌った。
握手して、ハグして、彼を見送った。
昨日は一日外出しないつもりだった。
でも、あの時、あの場所にいることができて良かった。
行きずりの「ただ通路脇に座っていた人」だった私達だけど、
異国の地で誕生日を迎えた彼に、「おめでとう」を言えて良かった。
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