再会と力

10月15日
月に一度の俳句の句会に出席してきた。
以前、『街とその不確かな壁』を貸して下さった先輩会員さんが、
今日は、『海辺のカフカ』の上下巻を貸して下さった。
村上春樹さんの作品は、年子で生まれた長女と次女の子育てが一段落した頃に、
『ノルウェイの森』を読みかけて、挫折して以降、一度も手に取ったことがなかった。
俳句の会での「再会」がなかったなら、
私は生涯、村上ワールドの魅力を理解できないままだったろう。
人生に、いろんなすれ違いや取りこぼしがあることは仕方のないことなのだろうけど、
こんな風に、一つでも多く、出会うべきものに出会っていきたい。

三女が、ハイハイに悪戦苦闘^^;している孫の動画を送ってくれた。
「膝関節の使い方を理解してないんだよねぇ・・・」
と三女が言うとおり、
激しく手足をバタバタさせるのだけど、それが「前進するベクトル」にはならず^^;、基本、その場で回転している。笑

ぼくの娘は、たぶんぼくよりも怒らない人だと思う。
人間ができているというわけでもないが、あまり怒らない。
まぁ、おおむね温厚な性格ではあるのだが、どこかのおやじに怒ったという話があった。
内容は忘れたけれど、ほんとうに悔しかったのだそうだ。
「で、言い返したのか?」とぼくは訊いた「がまんして、黙ってたけど」と彼女は言った。
そして、こう続けた。
「うちなんか、すっごいかわいいのがいるんだぞって思った」娘に娘が生まれて間もないころのことだった。
「うちなんかすっごいかわいいのがいるんだぞ」とは、なんだろう、彼女のものすごい自信になってるというか、大きな誇りになっているというか、よくわからないのだが、世界のあらゆる悪意に対して対抗できる力なのだろう。
~~~ほぼ日・糸井重里のコラムより抜粋~~~
世界のあらゆる悪意に対抗する力
この世の不条理に対抗する力
現状の厳しさに潰されずにいる力
って、おおむね、そういうものなのだと思う。
鍛えて力持ちになるとか、そういうことじゃなくて、
自分の心の中の、
愛しかったり、
温かかったり、
大切だったりするものが、
いざという時、自分を支え、自分を律する力を生む。
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