友達でいよう。
昔、薬店で勤務していた頃、
「あなたのような若い人には、私達年寄りの痛みや不安などわからないだろう。」
と言われたことがありました。
その時は、文字通り「若気の至り」で💦、
心の中で、
若いとか、歳とってるとか関係なく、自分以外の誰かの、痛みや不安をわかることができたとしたら、それは超能力者だ・・・と、反論しながら、
「わかりません。でも、少しでもお役に立てたらと思います。」
と答えました。
けれど、今、自分がシニア世代になって、
あの時の、お客様の言葉を思い起こすと、当時とは、別の響きに聞こえます。
「この関節の痛みも、この先、自力で歩行できるまで回復できるのか・・という不安も、
【老化】を体験したことのない、あなたには理解できるはずもないよ・・」
と、お客様は言いたかったのだと思います。
昨日のブログでも触れたように、人は「経験したことしか想像できない」わけで、
だとすると、親子ほど違う年齢の私の対応を、心細く思われたお気持ちが、
今の私には、とてもよくわかります。
人それぞれが違うことは当たり前なのですけれど、
それに輪をかけて、「その年齢にならなければ理解できないこと」があります。
かつての私には想像もできなかった「老体」としての悩みは、今の私には現実になりつつあります。
人は、絶対的な孤独の掟(おきて)にのっとって生きていて、
自分の痛みや不安を理解できるのは、究極自分だけ・・・
なのは、真実なのですけれど、
でも、「この悩みって、同世代なら、共感できるよね・・・」というカテゴリーがあるのも確かで、
それは、
自分の命綱を自分で握って、孤独な人生行路を歩む私たちにとって、
大きな救いです。
「サヨナラ ダケガ人生ダ」と言われるように、
どれほど大切に思う人とも、必ず別れの時はやってくる。
所詮、一人で歩む道なのだ・・・と覚悟をした上で、
それでも、
折々に、温かさを求めて手を繋ぎ、
優しい交流をし、思い出をポケットに貯めていくことで、
私達は、正気を(せいき)を保ち、「よく生きる」ことを実現できるのだと思うのです。
ともに人生行路を歩む あなたに届きますように・・・
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