大人で子供なのだ。

大人で子供なのだ。









『星の王子さま』は、サン=テグジュペリが、20歳年上の友人レオン・ウェルトのために書き上げた物語で、
その冒頭には、

おとなは、だれも、
はじめは子共だった。
(しかし、そのことを忘れずにいるおとなはいくらもいない)



と記されています。




昨日の記事で触れたように、
子供のシンプルさと、
年を重ねることで無駄を削ぎ落した結果のシンプルさは、全く別物だけど、
でも、シンプルな状態に惹かれ、そちらを目指そうとする根っこの部分には、
大人になっても自分の中に残り続ける「子供」が棲んでる気がします♪






次女が物創りの先輩として慕っている陶芸家の三輪太郎さんが、日本橋三越本店で、初の個展を開くことになりました。









人間国宝・三輪休雪の名を継ぐ萩焼の名門三輪家の跡取りとして、
ご自身の作品を「世に出す」ことを、長く躊躇し、葛藤し、苦しんでこられた太郎さんが、
40歳にして初めて披露して下さった器からは、
幼い頃、裏山で遊んでいた「子供の太郎さん」との合作のような、無邪気な勢いの良い楽しさが感じられます。

苦しんで生み出された器ではなく、楽しんで作られた器なんだろう・・って。






↓こちらは、次女夫婦と一緒に、太郎さんの窯元を訪ねた際のひとコマです。
全身ブルーの、作務衣にも、ミュージシャンの舞台衣装にも見える作業着^^の太郎さんに、山肌に延々と続く薪窯を案内していただきました。




敷地の中には、陶器の保管庫も併設されていました。
(保管庫の長さがわかるよう、長身の夫を一緒に写しました。列車?!くらいの長さがありました。)



↓巨大な先代の作品。





個展開催の知らせを、次女から受け取って以降、
妄想族の私の脳内では、
土を練る大人の太郎さんの両手に、やんちゃな幼い太郎さんが小さな手を重ねて、
炎のようにも、砂嵐のようにも、星の王子さまの王冠のようにも見える器を形作る光景が、
繰り返し再生されています。




最寄りの皆様、ぜひ、大人の目、そしてご自身の中に残る子供の目で、太郎さんの作品をお楽しみになってみて下さい♪





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