抵抗の時間
昨日は、友人と連れ立って、楽しみにしていたジャズライブを聴きに行った。
この日、空路、私の住む町に飛んできたカルテットの演奏は素晴らしくて、
体が浮遊しそうなほど高揚した時間を過ごした。
ライブの後、料理好きなバーテンダーさん^^が店主のスタンドバーで友人と食事しながら、
京都旅行のお土産話を聞かせてもらった。
今年80歳になる友人は京都出身で、
毎年11月に開かれる小学校の同窓会への出席を兼ねて、
前日まで、1週間ほど秋の京都巡りをしてきたばかりだった。
今年も15名、同級生が集ったとのことで、
「すばらしいですね! 私なんて小学校の時の同級生で、今もお付き合いがある人皆無です。」
と言うと、
「珍しいでしょう? 幹事さんがしっかり仕切って下さるから続いているのよ。でもね、この歳になると、毎年、会の始めに、【黙祷】があるの。そして、少しずつ、人数が減っていく・・・ 仕方のないことですけどね・・・」
と静かに微笑まれた。
小説を読むのは人生がたった一度きりであることへの抵抗
数日前にXのタイムラインに流れてきて、心惹かれてメモに写し取った言葉だ。
前年に再会を喜び合った友の逝去を悼みながらも、
残されたものどうしで今年の秋を楽しむことも、また、
「一度きりの人生への抵抗」であるのかも知れない・・と思った。
バーテンダーさんおすすめの季節外れの珍しいハマグリを味わいながら、
こうして、気持ちの通う人と、美味しい食事をいただくこともまた、
「一度きりの人生への抵抗」だ・・・と思った。
素晴らしい音楽に酔いしれることも、
美しい景色を眺めることも、
誰かのために頑張ることも、
誰かのために祈ることも、
人を愛することも、
実はすべて、「人生がたった一度きりであることへの抵抗」なのだろう。
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