教え

ワイン会の最長老のメンバーさんは、優しい笑顔を絶やさない穏やかなかたで、
毎回、お目にかかって、お話することを楽しみにしている。
前回、
私が抱えていた気がかりを打ち明けたら、
初めて、とても厳しい表情をされて、
「人には、それぞれ、大切にしている領域がある。 例えば、あなたとご主人二人で守っているご夫婦としての領域は、あなたとご主人のお二人が心地よく過ごせればそれでよし。 部外者が、それじゃいけないとか、それは間違ってるとか、口を挟むべきじゃない。
けれど、口を出したい人がいるんですよ。 そういう『自分の正義を勝手に押し付ける人』からは距離を置きなさい。 そうすれば、自分の周囲には優しい関係だけが残ります。 僕もそうしてきましたよ。 だから、今はとても快適です。」
と、諭して下さった。
小さいころから、こういう教育を受けてきた。
「良薬は口に苦し」と。
よいクスリ、効くクスリほど苦いのである、と。
同じことばを何度も聞いているうちに、身についていく。
感覚的に「いやだなぁ」と感じるもののほうが、
ほんとうにいいものなのである、と考えるクセがつく。
苦いこと、苦しいこと、のほうに価値があるとか、
嫌なこと耳の痛いことのほうが有意義なのであるとか、
ぼくも、なるべくそう考えるように生きてきた気がする。
しかし、いまになって、わかった。
ほんとうに無駄で無意味な努力をしたものだった。
嫌だと感じるもののほうが価値があるなんてことはない。
ほんとうに相手のためを思う人は、敵じゃないんだから、
痛いことを伝えるにも、聞き入れやすいように工夫するよ。
「口が悪いけどいい人」っていうのも、確率的には少ない。
~~~糸井重里さん『今日のダーリン』より抜粋~~~
領域侵犯をする人からは離れていい。
良薬は口に苦くないし、口が悪いけど良い人、は少ない。
嫌なものは遠ざけて、
良いな・・と思うものを身近に置くべし♪
残りの人生で守っていきたい教えだ。
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