残したいエモい味。
昨日のおやつは、
長女からお年玉(?^^)にもらったバターサブレを食べました。
「お母さんが好きなフィンランドがテーマなんだよ♪」
と手渡してくれた小箱を開けると、
北欧らしい針葉樹やフクロウの形の可愛いサブレが並んでいました。
夫のコレステロール値が気になり、我が家でバターを使うことは稀で、
クッキーを焼く時にもオリーブオイルを使用しているので、
バター風味豊かなサブレは、懐かしい味がしました♡
(子供の頃、缶入りバタークッキーがいつもキッチンカウンターに置いてあって、時々摘まみ食いしていました♪あれは、母が常備してたのかなぁ・・・)
こういうふうに、ふっと心が動かされるような味覚のことを、若者言葉では「エモい味」というのだそうですね。笑
エモいは、英語の「emotional」を由来とした、「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本のスラング、および若者言葉である。
今年の元旦に準備した白味噌・丸もちのお雑煮は、亡き父が好んだお雑煮に寄せて作りました。
父方の祖母が四国の出身だったため、
実家のお正月には、白味噌に丸もちのお雑煮と、おすましで角餅のお雑煮の二種類が用意され、祖母と父は、白味噌にあん入り💦の丸餅、母はおすましの角餅、
私と弟たちは、その時の気分で^^選んで食べていました。
一昨日、母にお雑煮を飲ませながら、
「パパが好きだったお雑煮を作ったよ。パパはあん餅と一緒に食べてたよねぇ・・」
と言うと、
うんうん・・・と、目を細めて頷きました。
そういえば、父が亡くなって以来、あん餅の入ったお雑煮を食べてないなぁ・・・と、突然思い出しました。
私は嚥下が下手で、子供の頃、幾度か喉に詰まらせそうになったトラウマがあり^^;、
今は、小さな一かけを食べるだけなのですが、
それでも、あの、「お味噌汁の中に、あん餅!」な異色な味を、「もう一回食べたい♪」と思いました。
来年のお正月は、引っ越し先のマンションにまた、皆が集合できるかな・・・
もしできるなら、娘たちが味わったことのない白味噌・あん餅のエモいお雑煮を^^、準備しようと思います。
今は、クックパッドを代表に、様々なレシピが簡単に手に入る時代になりましたが、
「おばあちゃんの味」「おふくろの味」みたいな、自分の記憶とリンクする味は、
美味しい、美味しくない、とは別のフェーズの「エモさ」がありますよね。
父方の祖母は、リューマチを患っていて、床に伏せる日も多かったのですが、
体調が良い日には、着物にたすき掛けして、しょうゆ豆の作り方や、苺酒の作り方を教えてくれました。
当時私は小学生だったのに、今でもレシピを覚えています。
皆様の頭の中にも、きっと、「エモい」味とレシピ、おありなのではないでしょうか・・・
自分の消える日(?^^;)が近づくにつれ、自分の中の「残しておきたいもの」が鮮明になってきますね。
そして、実は、自分の外側には、何もないな・・っていうことも、わかってきました。
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