水出しコーヒー

6月11日
雨が止んだ隙間をねらって、
お墓参りした。


帰宅したら、
出がけに仕込んでおいた水出しコーヒーが出来上がっていた。


今年も水出しコーヒーを作る季節がやってきた。
季節が移ろうということには、たしかに寡黙で圧倒的なやすらかさがある。人々が日々どんなトラブルを抱え、どんなに右往左往していようと、些事些事、とばかりに季節はちゃんと移ろう。大昔からそうであったように。
「生活していれば、どうしたって傷つくのよ。壁も床も、あなたも私も」
~~~江國香織著「とるにたらないものもの」より~~~
いつもの、何気ない日常を守りたいと願っても、
もろく不安定な私達は、変わるし、傷つきもする。
けれど、
変わりゆく私達のことなど歯牙にもかけず、季節が進んでくれたおかげで、
私は今年も水出しコーヒーを作ることができた。
季節のおかげで、
いつもの、何気ない日常を取り戻せた。
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