祖父

9月23日
秋分の日。
そして、お彼岸の中日。
お墓参りは一昨日に済ませたので、今日は、お仏壇におはぎを供えた。

今日、夏井いつき先生が選句して下さる俳句投稿ポストで、
兼題「終戦記念日」の結果が発表された。
私が投句した

を入選句に選んでいただいた。
私の父かたの祖父は、
薬剤官として乗り込んでいた軍艦が沈没し、
終戦のひと月前に44歳の若さで亡くなった。
当時、長男だった父はまだ15歳で、
戦禍の中、大黒柱を失った一家は経済的に困窮し、栄養も、薬も足りず、
幼児だった弟2人が続けて命を落とした。
攻撃を受け、船の沈没を覚悟した時、
祖父は何を思ったのだろう、何を祈っただろう、と、月命日のたびに考えてしまう。
同じ軍艦、あるいは潜水艦から攻撃を受けたんだろうか、
空にも敵機が行き交っていたんだろうか、
どれほどの恐怖だっただろう。
目の前に広がる海の遥か彼方にいる家族に伝えたい思いがあっただろう。
お彼岸は、この世とあの世(仏の世界)の距離が近づく期間だというから、
さっき、祖父の遺影に、
「終戦記念日の俳句を詠んで入選したよ。 今の日本は平和で、空からも海からも攻撃されたりしない。空はただの空だし、海はただの海。そういう句を詠んだの。」
と報告した。
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