美しい道草。
三女は、幼い頃、潔癖症のような一面があって、
お友達のお宅に遊びに行って、「椅子の下を覗いてみて、汚いと、帰りたくなる。」
という悩みを打ち明けてくれました^^;
「○○○ちゃんのお部屋も散らかってるじゃないの~」と私が言うと、
そのやりとりを傍で聞いていた次女が、
「お母さん違うよ。○○○が言ってるのは、【dirty】が嫌ってこと。
【messy】は嫌じゃないのよ。」
と、(当時、次女は、帰国子女として、日本語より英語の方が使い慣れていた時期だったので)、三女が使った【汚い】の意味は、【messy=散らかって汚い】ではなく、【dirty=埃やゴミで、不潔で汚れている】の意味なのだと、解説してくれました。
私は内心びっくりしました。
それまでの人生で、「部屋が汚れている」と表現するとき、
【dirty=不潔で汚れている】状態と【messy=散らかっている】状態を、区別して考えたことがなかったからです。
でも、確かに、私自身も、【dirty】は嫌だけど、【messy】は、実はそこまで気になっていない・・というか、逆に、あまりにも整然と整った状態の部屋は、かえって居心地悪く、
ホテルにチェックインした際など、綺麗に重ねてあるピローを、ランダムに乱しちゃう癖があります^^;
「整った状態」って、それが完成形だから、
その中にいると、フリーズしちゃって揺らぎが感じられない心地悪さを感じてしまうような気がします。
以前、連続ドラマ小説『おかえりモネ』の中で、
夏木マリさん演じるサヤカさんが、
「全てが整ったら、雨が降る」と言ったことを思い出しました。
基本、それぞれ、不安定なバランスで成り立っている森羅万象が、何かのきっかけで「整った」時に、雨が降る・・・
それは、「思いがけず整っちゃったから、一旦洗い流して「リセットしよう!」の雨のように思います。
私達人間は、実は、「整う」ことよりも、「とっ散らかってる」状態を楽しみたい本能を持つ生き物で、
生涯、不安定に揺らぎながら生きる習性を持つのかも知れません。
内館牧子さんの小説『すぐ死ぬんだから』の主人公・ハナは、
夫を亡くした後、78歳で、角打ちのママになる決心をします。
その開店前夜、
***
今思えば、泪も喜びも、怒りも妬みも、何もかもが遠い夢、幻に思える。
出会った人も、別れた人も、通り過ぎた何もかもが、美しい道草のようだった。
ジジババの人生はここから始まる。
そう気づいたところから勢いが出る。
***
と、亡き夫と愛人の間に生まれた青年相手に乾杯します。
最期までとっ散らかったまま、
それでも、
整理整頓されていない過去の記憶が、美しい道草のように感じられる人生・・・
私もそういう風に生きたいと思います。
・・・氷小豆豆乳ドリンク。
ゼリーに使った残りの小豆を製氷皿で凍らせて、豆乳を注いだ 簡単ドリンクです♪
昨日のおやつにしました^^(甘さは、投入する小豆氷の数で調整します。)
だんだん氷が溶けて、豆乳と混ざる感じが、なんとも美味です^^
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