若さと老境
昨夜はジプシージャズを聴いた。
独特なフォルムのマカフェリギターと、鍵盤のないボタンアコーディオン、そしてコントラバスのトリオが、リズミカルで、アグレッシブで、かつ、うねるような哀愁のある音の波を届けてくれた♡
心揺れる濃い時間を過ごした後、
演奏を終えたミュージシャンの方たちとお話できる時間があり、
その際に、コントラバス奏者の是盛博司さんが、「なぜ、この三人なのか・・・」という理由を、
「僕ら、三人とも、とにかく熱心なんですよ^^; もっと上手くなりたいから練習するし、もっと良い音楽を届けたいから研究するし・・・ そういう三人だから、やってて楽しいです。」
とおっしゃったことが、ガツンと胸に響いた。
私もかつて、同じことを思ってたなぁ・・・と、時間が一気に30年逆行した気がした。
寝る間を惜しんで・・・という言葉があるけれど、
本当に、そんな風に、夢中になって走ってた頃があった、私にも。
けど、
自分では意識しないまま、
私は、いつの間にか「夢中になって走る」ことをしなくなってた*_*
そーかー・・・
肉体は歳と共に変化しても、
中身は20代の頃と、それほど変わってないような気がしていたけど^^;、
いやいや、明らかに変わってる💦
あの頃の、「無我夢中に過ごした時間」は、今の私の生活の中には、もうない。
だからこそ、
夢中で高みに昇ろうとしている若い人たちが、眩しいくらい美しく輝いて見えるんだろう。
夕方、ライブ会場で買った彼らのCDを聴きながら、このところ日課になっている^^「夕焼け観賞」をした。
今日は、橙色に変わっていく空の上方に、可愛い三日月と宵の明星(金星)が見えた。
時間を無駄に使いたくない💦と、いつも駆け足だった頃の私は、ただの一度だって、
夕焼け空に浮かぶ三日月を観ることはなかった。
走ることをやめて、
何をしている時間も(たとえ何にもしてない時間だったとしても)、時間を無駄だなんて感じなくなった今だから、
こんな至福の夕刻を過ごせるのだ・・と思った。
失ってしまったものを懐かしみながら、老境を慈しむ生活も悪くない。
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