迎え馬、送り牛。

迎え馬、送り牛。











明日は迎え盆。
今年も、「送り馬、迎え牛」を飾りました。




我が家にはお仏壇がないので、
お盆棚の代わりに、柔らかな光が差す曇りガラスの窓辺に。





今朝は、ざっと一雨きて、「暦の上では秋・・・」を実感しました。
気温が上がる前に・・・と、ウォーキングしていたら、




珍しく、最寄り駅の公衆電話を使っている人がいました。
真っ黒に日焼けした作業着姿の初老の男性でした。




ちょうど信号が赤になり、傍に立つと、片手に山盛りの十円玉を載せて、
「うん。だから、お盆は帰れない・・・」
と、申し訳なさそうな声が聞こえました。





たとえ、この世とあの世に分かれていても、
「帰ってきてね・・・」と、願い、胡瓜の馬をお迎えに出す私達・・・


けれど、同じこの世にいても、大切な人の傍にいたいと願う思いが、叶えられない状況もあります。





本当に、人それぞれの生き様に、モデルケースや模範解答はなくて、
それぞれが、それぞれの場所で、それぞれにとって、精一杯の「最善」を尽くしていくしかないのでしょう。





片手一杯分の10円玉で、ご家族に声を届けた男性の「最善」・・・
いつか、きっと、笑顔で再会できる日に繋がりますように。





私は、明日、母と会えますので、
おそらく、胡瓜に乗って駆け付けてくれる父や弟に見守ってもらいながら、
母の希望を、しっかり聞き取りたいと思います。




皆様も、
それぞれの場所で、大切な人と語らい、大切な人を思う日となりますように・・・




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