闇。
先日、マリナーズの球団殿堂入りを果たしたイチロー選手のセレモニーでのスピーチが、
ニュースで紹介されました。
「日本から来たやせっぽちの男がこのユニフォームを着て戦い、そして今夜皆さんの前に立って名誉を受けることができるわけですから。あなたにもできないはずはないのです。」
この頃、とみに涙腺が弱くなってしまった私は、涙涙で聴き入りました。
あの、いつも自信にあふれ、爽やかな笑顔を振りまいていたイチロー選手の心の内に、
「日本から来たやせっぽちの男」としての自分像があったなんて、思ってもみませんでした。
「人は皆、それぞれの地獄を背負っている・・」と古代ローマの詩人ウェルギリウスがうたったように、
どんなに光輝いて見える人も、
自分の内に闇を抱えている・・・
「40歳までダラダラ過ごしてしまって後悔している時に、神様が奇跡的に現れて20歳に戻してもらえた野球選手だと思ってプレイしてる。そうすれば一瞬一瞬に感謝して野球が出来る。」
と語ったダルビッシュ投手。
クールな表情の裏にある覚悟の強さに、驚き、心打たれました。
内側の闇が透けて見える人もいれば、
決して他に悟らせることなく、自分の内で葛藤し、抑え込んで微笑む人もいて、
悟らせない人の闇は、「ないもの」として扱われがちですけれど、
でも、
やっぱりあるよね。人間だもの・・・
高校生の頃から仲良しで、大学時代もよくツルんでた^^H子ちゃんは、
カーリーヘアにツナギが定番スタイルの美大生で、
終電に間に合わなかった時、新宿駅のホームレスのおじいちゃんに段ボールを分けてもらって一泊した逸話を持つ子でした^^;
ある日、一緒にご飯を食べてたお店に、ロン毛にDOMON(同世代の皆様はわかって下さるはず^^)的な、影のある(ざっくり言うと、田村正和さんを若くしたような)男性が入ってきて、
私が、「カッコいい・・」と呟くと、
H子ちゃん「私は、太陽に向かって咲く向日葵みたいな人が好きだから、顔半分髪の毛で隠してるみたいな暗い人、興味ない。」
と、切り捨てられたのですけど💦、
今思えば、ロン毛の田村さんも、向日葵の君も、同じ、心に闇を抱える人たちだったのでしょう。
抱える闇とどう向き合うのか、
手玉にとるのか、
抑え込むのか、
溢れさせ、気付いてくれた誰かの助けを借りるのか、
その取扱い方に、それぞれの生き方が反映されるだけなのだと思います。
私も、結構、取り扱い方に、悪戦苦闘してる方なので💦、
今日、今から、
ダルビッシュ投手にならって、
「90歳になった私が、『わ!やり残したことがいっぱい!』と焦っている時に、
神様が奇跡的に現れて、64歳に戻してもらえた今」だと思うことにします♪
ピチピチの体! と 明晰な頭脳! (←どちらも、90歳の自分との比^^;)を取り戻し、
再スタートします(*`・ω・´)
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