食べること
昨日のフラレッスンを一緒に受けた友人は、前日に滋賀県から戻ったばかりで、
レッスンの合間の休憩時間に、旅のお土産話を聞いた。
美しいレンガ色に染まったメタコセイアの並木道の話や、冷たい風が吹き抜ける湖面を眺めた琵琶湖の話など、
この時季ならではの思い出を語ってくれた後、
グループで食事をしていたお店の隣の席に、同年代くらいの男性が一人で入店され、
いくつかの料理とお酒を注文して、美味しそうに一口一口味わう様子を見て、
「一人でね・・・ でも、楽しそうに食べてるの。私も残りの人生で、あと何回食事できるかわからないけど、それらの一回一回を、ちゃんと楽しまなきゃ・・・って思った。」・・・・と、「この度の旅行で一番心に残ったこと」を伝えてくれた。
「この歳になると、皆、いろいろあって、私も爆弾抱えて暮らしてるようなものだけど、でも、そっちばかり見ないで、皆行きつく先は一緒なんだから、どんだけ楽しめるか・・よね~ 食べることはその基本。」と笑って、
「楽しんで召し上がれ。」と、お土産の紙袋を手渡してくれた。
今日の昼食は、お土産の「柚子の香りの稚鮎煮」「近江牛の肉みそ」「ちりめんじゃこ」「マキノ茶」で、とても豪華になった♪
「短時間で食べれるものを、ちょっとだけ準備しといて。」と、昼食はエネルギーを補給するだけのもの・・な感覚の夫も、「これだとご飯二合はいけそう・・・」と、ご機嫌だった。
どんなに無傷に見える人でも、後悔があって、会えなくなった人がいて、眠れない夜があって、救われている芸術があって、日々飲み込んでいる言葉があって、たくさんの我慢と優しさがその人を無傷に見せているだけで、人は誰もがその人だけの地獄の上に立っていることを忘れたくない
少し前に、私のXのフィードに流れてきてメモしていたポスト。
地獄の上に立つ身を自覚した日から、
本気で人生を楽しもうとする気概は生まれるのかも知れない。
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