広島。
昨日は、朝早く出発して、片道1時間高速道路を走り、車の定期点検に行って来ました。
とくに気になる箇所もないので、当日夕方には作業が終了するとのことで、
代車を借りて自宅まで戻るのも億劫だったので、
ディーラーのある広島市内を探索して過ごしました。
生憎の雨ふりで、楽しみにしていた公園や川べりの散歩はあきらめ、
その代わり、久しぶりにデパートをはしごし、屋根のあるアーケード街を練り歩き^^、
Tシャツとチノパンを買いました。
チノパンを購入したショップの店員さんに、
「どこか、美味しいランチを食べれて、ゆっくりできるお店を教えていただけませんか?」
と尋ねたら、
私物の iPad を持ち出してきてくれて💦、おすすめのお店とメニュー、そして、道順まで丁寧に教えて下さいました。
到着したお店は、広い窓の外に街路樹が見渡せて、テラス席も併設された明るい店内で(昨日は雨で、残念ながらテラス席は使用不可となっていました。)、
ほぼ満席の賑わいでした。
ドアを開けると、笑顔の可愛い金髪の巻き毛の店員さんが、
「いらっしゃいませ。傘をお預かりしますね。」と、カタコトの日本語で応対して下さって、
『一人だと、カウンター席に通されるかな・・』と思ったのですけど、
「テーブル席は難しいですか?」と聞くと、
「テーブル席にご案内しますね。」と、窓際のテーブル席に案内して下さり、
「初めてのご来店ですか?それでは、簡単にメニューを説明しますね。」と、
カタコトながら正確に、それぞれのお料理や、飲み物を説明して下さいました。
複数人で来ていたら、窯焼きピザやパスタなど、食べてみたいものが沢山あったのですが、
一皿のボリュームがかなりありそうで💦、
私は、旬の野菜のグリルと、生姜がガツン!と効いたノンアルコールカクテル=ジンジャードラゴンをオーダーしました。
一人でぽつんと食事している私を気遣って下さってか、
ふっと視線を上げると、巻き毛の彼女と目が合って、
彼女がそのまま私の傍らまで来て、身をかがめて、
「これは、広島でとれた広島菜。これは紫大根。・・・」とお皿の上の野菜を、一つずつ説明してくれました。笑
私の隣のテーブルは、建築家らしい三人連れだったのですが、
広島市の原爆ドームに隣接する「おりづるタワー」を話題にした会話が聞こえてくると、
瞬時に、広島の歴史が蘇り、
今、美しい街並みの中で生活する方々の心の中にある鎮魂の祈りの深さ、重さの計り知れなさを思いました。
そして同時に、「おりづるタワー」のある町での暮らしを選んだ巻き毛の彼女の胸の内にも思いを馳せました。
平和記念公園に続く街路樹を眺めながら、
なにもかも失ったところから、
ゼロを1に、1を2に、と、今を構築してきた人々の逞しさや、
もう一度息を吹き返してくれた木々や草花の逞しさや、
過去の哀しみや、今も続く葛藤を抱えつつ、優しく笑顔で過ごす人たちの強さを、
思い、
かつて、荒れ地だった土地から芽吹いた野菜を、味わい、完食しました。
二重作 拓也さんの
いいなぁ、この人。って思う人は、その人の人となりだけじゃなくて、向いてる方角がいいんですよね。
という言葉をとても好きで、
逆に言うと、「向いてる方角がいい人」は、その「人となり」も、いいなぁ、と感じさせるのだと思います。
広島。とても素敵な町で、人でした。
ランキングに参加しています。
クリックしていただけると嬉しいです。
↓
にほんブログ村