坂道クイズ
糸井重里さんが「今日のダーリン」に記されていた【坂のクイズ】は、大げさでなく、
衝撃でした*_*
「東京には上り坂と下り坂と、どっちが多い?」
というクイズがあります。
最初に聞いたときには、どっちだろうと真剣に考えます。
そしてヤマカンで答えを言うと、だいたいハズレます。
「残念でした。上り坂も下り坂も同じ数です」
と言われて笑われます。
ぼくは、すぐに「あ、そうか」とは思いませんでした。
上ったら下らなきゃならないから、だいたい同じ数か、と。
わかったようなわからないような気持ちになりました。
上がったところで行き止まりの崖とかもあるし、
下ったところで川にぶつかるという場合だってあるよな、
というような後味も少し残っていたのですが、
そこで考えるのをやめていました。
しかし、その後、その、わかったような考えは、
ぜんぜんわかってなかったと気づいたわけです
(それまで、ほんとにわかってなかったんで)。
ずいぶん時間が経ってから、やっと理解したのです。
「上り坂は、上る人から見える坂で、
下り坂は、下る人から見える坂」なんだということを。
行き止まりのある上り坂も、上にいる人には下り坂なのね。
こっちから見ての右が、向こうから見た左みたいなものだ。
「世界には、右と左、どっちが多いでしょうか?」と同じ。
ねぇ、上り坂も下り坂もぴったり同じ数に決まってます。
【下から見上げる人には上り坂でも、上から見下ろす人にとっては下り坂】
この、当たり前のことに、
糸井さんと同じく、私も全く気づけませんでした。
「あっち側から見たら」ということを、
なるべく早く想像したほうが、考えが鍛えられるんです。
いろんなことについて「入口の数と出口の数は同じ」と
思っていれば、「入口は別の時間に出口としても使える」
と考えられることになるでしょう。
と、糸井さんは付け加えていらっしゃいましたが、
自分の立ち位置、進む方向をどこに置くかで、物事は、全く別の様相を見せる・・・ということに、
私達は、案外気づかないまま、右往左往しているように思います。
以前アップした『風の民のトイレ』の記事で、
閉塞的な状況を突破するには、
全くの別分野の視野が役立つのではないか・・・という(根拠の薄い💦)私見を述べましたが^^;
これもまた、その道の専門家が立つことのない位置から見ることによって、
「あ、これ、上り坂だと思ってたけど、こっちから見ると下ってるよ!」
という気づきが生まれる可能性の話なのだろう、、、と、今は思います。
そうか、、、子供の頃から、
「人の立場になって考えなさい。」
と教わってきたのは、
「その人の気持ちを理解してあげる」ことって、
「私とは別の場所に立つ人の見てる景色を教えてもらう」こととイコールで、
自分一人じゃ気づけないことも、別の場所に立つ人の視野を借りれば、気づけるかも知れないよ・・・っていう先人の知恵なのかも。
まさに、「情けは人の為ならず」ですね♪
今日、昼食をとりに一時帰宅した夫に、【坂のクイズ】を出したら、
「多分一緒。あ、でも、どうだろ。県境に山があったとしたら、上りが多いかなぁ・・・
上り坂が多い。」
と不正解だったので^^;、
糸井さんの解説を読んであげたら、悔しがって(笑)、
「だったら僕からもクイズ。この小学生に出された問題解いてみて。」
と、ペーパータオル(!)に、図形を描き始めました。
どういう展開?!💦と思いつつも、小学生が正解できるのなら、
年の功積んでる私に解けないはずはない(`・ω・´)
と、チャレンジしてみたのですけど、いやはや難しい><
なんとか「それらしい答え」を出したのですけど、
果たして私は柔らか頭の小学生の立ち位置に立って^^、正解を導き出せたのか・・・^^;
今夜、答え合わせしてもらいます。
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