8月6日
仏間に蓮の花を飾った。
仏教では極楽浄土の花とされる蓮の花。
眺めていると、しーん・・・と、気持ちが整っていく気がする・・・
午前8時15分、目を閉じ、手を合わせ、
今から80年前の今日、夏空の下で、一日を始めようとしていた人達のことを思った。
私は、3日後の、長崎に原爆が投下された8月9日が誕生日で、
生まれつき、背中に火傷の痕のような黒いアザがある。
小学生の時、当時同居していた父方の祖母に、
「あなたは亡くなられた人たちの思いを背負って生まれてきたのかも知れないね。」
と言われたことがある。
毎年、慰霊の日に重なる誕生日がくるたび、
「なぜ生かされているのが私なのだろう」と、後ろめたいような気持ちになる。
亡くなられた方達の思いを背負うなどという重責を担える人間ではないけれど、
「生かされている」ことへの感謝は、背中のアザとセットで、私の刻印となっている。
蓮の花は、夜から朝に変わる時間に開き、
その際、「ぽん」という音がするらしい。
聞いてみたいな・・・
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