死者を蘇らせるカクテル
昨夜は、夕食後に、友人から教えてもらったカクテルバーへお邪魔した。
女性のバーテンダーさん(バーメイドさん)お一人だけで切りもりされているお店は、
お酒に合う甘さ控えめの手作りドルチェが人気で、
店内の装飾も可愛い♪
↑どことなくカボチャっぽいハロウィーンのデコレーション^^
「期間限定の、ハロウィーンをテーマにしたカクテルもありますよ^^」と案内していただいて、
コープスリバイバー(死者を蘇らせるカクテル!)をいただいた。
柑橘系の香りが爽やかな口当たりのよいカクテルなのだけど、喉をとおって胃に到達すると、カ~っと、体が火照るほどアルコール度数が高い💦
「ゆっくり召し上がって下さいね。笑」と、アドバイスをいただき、ゆっくりゆっくり味わった。
隣で、コーヒーチーズケーキをアテに^^、カルバドスの樽で熟成させたウイスキーのロックを飲んでいらした常連さんが、
「ネーミングからして、怖そうなカクテルですね^^;」とおっしゃって、
あ・・そうか。と思った。
コープスリバイバー(死者を蘇らせる)っていう名前は、確かに、一般的には「怖い」イメージだ。
けど、私は、「これを飲んで、彼岸に行ってしまった人たちに会えたらいいのに・・」と願ってさえいた。
人間というのは物語をつくって生きている。
~~高倉大希さんの note より抜粋~~
たとえ、目の前に同じカクテルを置かれたとしても、
それぞれが脳内でつくる「物語」によって、カクテルは別物になる。
先日弟がお墓参りに立ち寄ってくれた時、
母の最期を看取れなかったことを、とても悔いている・・・と打ち明けてくれた。
「弟の物語」の中では、母は寂しい気持ちで旅立ったことになっているのだ・・・と知った。
だから、「そんな風に思わなくて大丈夫よ。」と伝えた。
「あなたは私より9歳も若いから、まだ実感がないだろうけど、年をとると、だんだん、この世とあの世の距離が近くなるから、ママも、ようやく、痛かったり苦しかったりする現世の体を抜けて、パパや〇〇〇(←亡くなった上の弟)がいるあちら側に行くことができて、ほっとしたと思う。この世に残る私達には、きっと、またね!って気持ちだったと思うよ。」と、「私の物語」を話した。
この世には、人の数ほど物語がある。
母にもまた、「弟の物語」とも「私の物語」とも違う「母の物語」があったはずだ。
死者を蘇らせる・・・と名付けられたカクテルを飲みながら、
母の物語を聞かせて欲しいなぁ・・・と考えていた。
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