発酵

9月21日
明日、遠方より友人が訪ねて来るので、
早々に、お彼岸のお墓参りをした。

雲の多い空模様だったけれど、海は凪いでいた。

大きめの歯ブラシのような掃除用具を持参して、
夫が、苔むしそうな墓石を磨いてくれた。
私達は、月に二度は必ずお墓参りをするから(母の月命日と、一日違いの父と弟の月命日のどちらか一日と)、
時々顔を合わせる顔見知りのかたができた。
80代くらいの男性のかたで、もしかしたら、奥様が亡くなられたのかなぁ・・・と勝手に解釈してる。
けど、実は全然違うのかも💦
本当は奥様のご両親やご家族が眠っていらしゃるお墓で、
奥様はご体調が悪く、代わりに、ご主人がお墓を守っていらっしゃるのかも知れない。
そして、
男性から見た私達も、
きっと、両親や先祖の墓を訪れている直系の息子とその妻だと勘違いしていそうだなぁ・・と思う。
日々の生活の場面の様々な解釈って、
いったいどこまでが「本当」に近いのだろう。
勝手な自己判断で、
「おそらくこういうことなんだろうなぁ・・」くらいの、あやふやなあてずっぽうが、そのまんま、事実として心に残っていく。
50代くらいまでは、今より自分自身を信用していて、
自分の判断はまずまず間違いないだろう・・・と、常に思っていた気がする💦
60代の半ばを過ぎたあたりから、
思考力の衰えを顕著に感じるようになって、
それとともに、「いや、これは私の思い込みかも。」とか、「私には想像もつかない事情があるのかも。」と、
目の前に起こったことの判断を、一辺倒に下さない癖がついた。
こういう、自分を信用しきれない頼りなさ、は、
決して悪いことじゃない・・・と思っている。
人として、フレッシュな盛りを過ぎ、
味のある発酵のしかたをし始めたのだろうと思っている。
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