悲しい音

10月18日
昨日は、レイトショーで『おーい、応為』を観た。
昨日が封切だったので、これからご覧になられる方のために、具体的なことには触れないけれど、
いつの時代も、人が抱える思いは同じだったのだなぁ・・・と、
老いていく父(葛飾北斎)に寄り添う娘の応為(長澤まさみちゃん)の涙にもらい泣きした。


オープニング、そしてエンディングに流れていたトランペットのメロディーが素敵で、
鑑賞後、夫と交わした第一声が、「音楽、良かったねぇ・・・」だったのに、
帰宅して、ネットでレビューを読んだら、「時代と音楽が合わない」という感想がいくつかあって驚いた💦
人の好き嫌いは、
ピーマン大嫌いな人もいれば、大好きな人もいるし、
人気のカレーライスやラーメンだって、嫌いな人がいるし、
好きだな・・・と自分が思うことと、
嫌いだな・・・と誰かが思うことは、
なーーーんの関係もなくて、
一緒である必要なんて、全くないのだ。
・・・とわかっていても、時々、今更ながら驚いてしまう💦
けど、実際、
注視しなきゃいけないのは、「違ってる」ことじゃなくて、
ずっとずっとはるかに昔から、
みんなが、
それぞれ、表には見せない心の底に、悲しみや辛さや焦りや後悔を抱えて生きているってこと。
そこは「同じ」ってことの方だ。
のんきと見える人々も、心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする
~~~夏目漱石『吾輩は猫である』より~~~
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