気付けて良かった野蛮人

12月2日
友人とランチした。



この歳になるまで、私は、
自分は「異端」だと思って生きてきた。
半生を小説にして発表したら、きっと、
「荒唐無稽で真実味が感じられない」と評価されるだろうし、
今も自分の内側に、ドロドロの濁流になって渦巻いている「よからぬものたち」(墓場まで持って行くぞ・・・と抱え続ける葛藤や、果たせなかった思いなどなど・・・)を持ち続けていることも含めて、
そういう人間は、「私」だけだろう・・と感じていた。
でも、ようやく、あれ・・? 私だけじゃないな・・・
と気付き始めた。
シニア世代と呼ばれる年齢になって、
時に、封印を解くように、「来し方」を聞かせていただくことがある。
目の前の穏やかな笑顔からは想像もつかない波乱万丈な半生記が語られることもある。
文を作らんとするものは如何なる都会人であるにしても、その魂の奥底には野蛮人を一人持っていなければならぬ。
と、芥川龍之介は記したけれど、
私達は皆、魂の奥底に、勇ましい野蛮人を一人持って、
荒波も、濁流も、泳ぎ続けているのだろう。
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