初めての感覚

12月8日
「もしかしたら、これが最後かも知れない」と思う時、
その情景、その感覚は、深く深く自分の内に刻まれる。
そういう感覚を、この歳になって初めて知った。
これまでは、「これが最後かも?」なんて思ったことなかった。
生前母が、「皆で集まれるのも、これが最後かも・・」
「こうして、あなたと二人で旅行できるのも、これが最後かも・・」とよく口にしていて、
「なーーに言ってるの?また皆で集まろうよ。」「また一緒に旅しよう!」と、軽く流していたけれど、
あの時、母は、「この日、この時を、忘れずにいよう。」と、心に刻んでいたんだろうなぁ・・・と、今ならわかる。
昨夜、馴染みのお店の店長さんに誕生日プレゼントを届けて、
ホットバターラムとクラフトビールを飲んで、少々酔っぱらって^^;、
師走のだーーれもいない道を、鼻歌を歌いながら夫と歩いた。
「来年の暮れも、こうして二人でお酒を飲んで、笑っていられるといいなぁ・・」と思うと同時に、
「今夜のことを忘れずにいよう。」と強く思った。(残しておきたくて、動画撮影までした。笑)
でも、
「もしかしたら、これが最後かも・・」って思うことって、
決して悲惨なことじゃなくて、
「あぁ・・・そうなのかも知れないな・・ だとしたら、今のこの瞬間に感謝だなぁ・・」と、温かい気持ちになれる。
だから、「これが最後かも。」が口癖みたいだった母も、きっと、あの日、温かな気持ちでいてくれたんだろうなぁ・・と思える。
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