カニ

4月29日
オリエンタルリリーが開花して、
花立(はなたて)の主役の座は、キンギョソウから百合に移った。



百合や薔薇など、ただ一輪だけで、場の主役を張れる花をみるたび、
亡き母のようだ・・・と思う。
生前、父が母に、「カナリアみたいな服だなぁ・・」と、半分あきれ顔で言っていたほど^^;、母は派手な服装を好み、恰幅が良く、堂々として、よくとおる声で話した。
母がいる場所の主役は、いつも母だった。
あまり自己主張せず、やせっぽちで、地味な服ばかり着たがる私は、母から、「もっと堂々と歩きなさい」「もっと綺麗な色を着なさい」と注意されて育った。(子供の頃に母から褒められた唯一の記憶は、「あなたは片づけが上手ね」と言ってもらえたことだけだ^^;)
カニがカニッとしているのは嬉しい
カニがそれを気づいてないらしいので
なおさら しみじみと…ああ こんな私も私っとしていることで
だれかを喜ばせているのかもしれない
私がまるで気づかないでいるとき
いっそう しみじみと…
まど・みちお さんの『カニ』という詩を読んだ時、
子供の頃の私に読ませてあげたかったなぁ・・・と思った。
今も私は、
百合や薔薇のようにはなれないままだけれど、
でも今は、
大輪の花の傍に咲くキンギョソウを愛らしく思う私のような人がいることを知っている。
カニがカニっとしているだけで嬉しい・・・と思う気持ちが愛であることも知っている。
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