正気。

正気。












昨夜は、夫のセッション演奏に同行しました。




新居から歩いて行ける距離にあるライブハウスでは、毎月、第一土曜と、第四日曜にセッションナイトを設けているので、先月末、そして昨夜と、続けての参加になりました。




昨夜は、若いメンバーが大半で、大学のジャス研に所属している学生さんたちの若さ爆発!な演奏を楽しめました^^




ピアノ、ドラムは、プロのホストバンドメンバーで、そこに、テナーサックスの夫と、大学の先輩・後輩にあたるベースとアルトサックスの男の子が加わっての演奏風景♪







この二人が、才能あふれる好青年で^^、
「コロナの時は、いつも、人のいない河川敷で練習してました。世界進出を目指して頑張ります!」
と、キラキラした目で抱負を語ってくれました。






以下は、宮崎駿さんの言葉です。

児童文学というのは、
「どうにもならない、これが人間という存在だ」という、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とは違って、
「生まれてきてよかったんだ」というものなんです。
生きててよかったんだ、生きていいんだ。というふうなことを、子供たちにーエールとして送ろうというのが、児童文学が生まれた基本的なきっかけだと思います。
「子供に向かって絶望を説くな」ということなんです。
ふだんどんなにニヒリズムとデカダンにあふれたことを口走っていても、目の前の子供の存在を見た時に、「この子供たちが生まれてきたのを無駄だと言いたくない」という気持ちが強く働くんです。
子供たちが正気にしてくれるんです。

『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』より






【子供たちが正気にしてくれる】という言葉の深さを痛感しています。



若い演奏家たちが、瞳を輝かせて見ている未来は、私達が進む未来でもあって、

そこはきっと素晴らしいところだよ!と、彼らを応援する気持ちが、自分自身をも元気にしてくれる。



「生まれてきてよかったね」「この素晴らしい世界へようこそ!」と、子供たちに贈る言葉は、そのまま、自分へのエールになるのだと思いました。




私達は、この世を生きる先輩として、若者の手本になる生き方をしなきゃ・・みたいな気持ちを持っていましたけれど、
実は逆でした^^;

若い人たちが、私を、シャンと、正気に戻してくれる^^






セッションからの帰り道、日付が変わって、夜空には満月がのぼっていました。
よいことあるよ・・って、笑ってるみたいな満月でした。





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