さよなら のかわりに。

さよなら のかわりに。














昨日、家の周囲を掃いていたら、車が停止して、運転席側の窓が開き、
数軒先のお宅の奥様が、
「お元気にしていらっしゃいますか?」
と声をかけて下さいました。





「はい♪」と笑って手を振ったら、同じように手を振って、そのまま車は走り去りました。







その後、引っ越し業者のかたが見積もりにこられる準備で、外置きのテーブルやベンチに、「処分」の付箋を貼っていたら、


「あら!お引越しの日、決まったの?」と、お隣の奥様が垣根越しに顔を覗かせて、
「大変ね、せっかくね、なのにね、残念ね・・・」と、涙目で「はい。」と、卵1パックを下さいました^^;







11年前に、ここに越して来た当初は、周囲が高齢の方達ばかりで、
そのため、多忙で全く戦力にならなさそうな💦夫が、自治会の仕事を引き受けることになったり、
認知症を患っていらしたご近所のご主人が、突然我が家に入ってこられたり💦、



当時50代だった私達夫婦が「最年少」である状況の歪に身構えていましたが、



この地を離れようとしている今は、優しく受け入れていただき、良くしていただいた想い出でいっぱいです。








夕方、引っ越し業者の方との見積もり相談を終えた後、



遅めの3時のおやつに^^;
次女からもらったサルトリイバラの葉でくるんだお団子(!)をアテに、一人呑みしました♪



ビールは、限定販売中のサクラビールです。
なんでも、大正時代に作られたビールの復刻版だとか・・・



お団子にビールって妙な取り合わせですけど^^;、優しい甘さのお団子とキリっとしたビール・・・なかなか新鮮な(笑)マッチングでした♪












母の死去をお知らせする葉書は、差出人名を弟にして、私が出しました。
見覚えのないお名前も沢山ありましたが、母が最後にお年賀状を出した住所録を頼りに、
「おそらく、昔からの友人関係なのだろう・・・」と目星をつけて、発送しました。




その後弟のもとへ返信が届いているらしく、「四十九日に全部持っていくね。」と連絡がありました。





このたび、初めて、「死亡通知」を準備するにあたっても、
色々思うことがありました。

友人の身内だとはいえ、見ず知らずの差出人から、一律に印刷された葉書で友人の死を知らされる気持ちを想像すると、

以前のブログに記した遺影と同様に、死亡通知の文面も、生前に、自分の言葉で準備して置けたら良いのに・・・と思いました。



別れは世の常で、避けて通れるものではありませんが、
ご縁を繋げた人達には、自分の言葉で、「ありがとう」を伝えたいから。






引っ越しの日が、4月3日に決まり(2日搬出、3日搬入)、
「ありがとう」を伝えたい人たちの顔を、お一人お一人浮かべながら、大正の香りのビールを味わいました。




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