寂しい人。
「寂しいなあ。けど、子どもは遠くで楽しそうで、親は寂しいっていうのは、子育てが成功した証なんかもしれへんなあ」
noteに紹介されていた 岸田奈美さんのお母様=岸田ひろ実さんの言葉です。
時々、ネットニュースで、「子供全員を東大に合格させた母の子育てとは?!」みたいなタイトルの記事を見かけると、
子育てって、業績みたいに、「結果を出す」ことが到達点なのかなぁ・・・と、
モヤモヤした感じが拭えなかったのですが、
岸田ひろ実さんの言葉で、初めて、リアルな到達点を感じました。
遠くで楽しそうに今を過ごす子供たちと、
その様子を喜びながらも、少し寂しい気持ちになる親・・・
そこが到達点で、子育てのラストシーン。
そして、「ミッション、コンプリート!」のキャプションが流れる・・・^^
「もう大丈夫だよ。心配ないよ。」という、世にも優しい【拒絶】から生じる「寂しさ」は、
親に与えられる勲章なのでしょうね。
そうだとすると・・・
「寂しい感情」は、「愛する感情」の裏返しで、
寂しさを感じるのは、愛ある人の証です。
夕方、外を歩いていて、夕焼け空を見上げると、
なぜだかわからないのだけど、寂しくなることがあります。
あれは、きっと、これまでの人生で愛して、そして今は傍にいない人達のことを、
心が懐かしみ、寂しがっていたのでしょう。
「もし明日さびしかったらどうしよう。こんなに全部持つてゐるのに」
____小佐野彈 ____
日常の猥雑さに、いつもは姿を隠している「寂しさ」は、
時々、ふいに現れて、「あなたは本当は寂しい人なんだよ・・」と、ささやきます。
泣けてしまうこともあるけれど、
でも、それは、私の人生の愛の余韻。
そう思うと、寂しさを抱えて送る日々も、違った景色に見えてきます。
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