海の底まで届きそうな
今日はまた、引っ越し予定のマンションへ行ってきます。
途中、母を連れて最後に食事した海辺のレストランで昼食をとる予定にしています。
以前ブログにも記しましたが、
「海を見ながら食事をしたい」という母の希望で訪れたものの、
予約をしていなかったため、50分待ちの状態で、
母の携帯用の酸素ボンベの残量も心配だったので、
「あきらめて、また今度にしよう。」と母に言うと、
「いいえ。私は待ちますよ。」と頑固で💦、
仕方なく待つ覚悟を決めたところ、
先客のご夫妻が、「次は私たちが呼ばれる番だから、お母様と先にお食事なさって下さい。私たちは最後尾に並びなおしますから。」と、順番を譲って下さって、
すぐにテーブルに着くことができました。
あの日が、母が外食した最後の日になりました。
神様が、ご夫妻に姿を変えて助けて下さったのかも知れない・・・と、今は思います。
昨日、IKEAでオンライン注文していたフォトフレームが届きました。
引っ越し準備をしている段階でモノを増やすなんて💦と、自分で自分を叱りつつ^^;
どうしても、日常目に触れるところに置いておきたい母の写真があって、購入しました。
76歳のスピルバーグ監督が、
一昨年に父を亡くすまでは孤児になるのがどういう気持ちなのか、どれほど深く傷つき、深遠な、海の底まで届きそうな思いになるのかわかっていなかった
と語った言葉を、今実感しています。
父が若くして急逝した時の、切り裂かれる痛みのような悲しみとは異なり、
まさに、「(64歳にもなって💦)自分は親のいない子になったのだ・・」という海の底にいるような感覚があります。
私と同じ60代、そして70代、80代と、孤児は増えていって、
互いの心の中には、海の底にいるような感覚があるのだ・・・と思うと、
人生の終盤を歩く人たち全てを、仲間だなぁ・・・と感じます。
今日の海も、あの日と同じように、綺麗な群青色だといいなぁ♪
行ってきます。
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