異質な人

11月3日
文化の日。
昨日の夕空は、青味がかった透明感のある空で、
「薄暮」って、こういうイメージなのかなぁ・・・と眺めた。

秋って一年における、やはり薄暮であるのだな。
誰彼の区別がつかなくなってゆく黄昏のこの季節、誰かと誰かの記憶と感情が分かちがたく溶けあって、自分がどこにいるのか、あやうくなるね。
~~~川上未映子・連載「おめかしの引力」より~~~
この、
「誰かと誰かの記憶と感情が分かちがたく溶け合って、」
という一文に表現される感覚・・・
きっと、「わかる・・・」と頷かれたかた、いらっしゃるのではないかと思う。
私は、かつて山歩きをしていた頃、
黙々と山道を歩いていると、
自分も、木や土と同じく、地球上に存在するモノの一つなんだなぁ・・・というなんともいえない連帯感を感じて、梢で囀る野鳥や、地を這って逃げるトカゲまで、「仲間」だと思えて、
木や鳥や虫たちと自分が融合していくような感覚をおぼえた。
空が茜色に染まり始めた秋の夕暮れにも、
道行く見知らぬ人たちそれぞれと私は、「この夕空の下で生きる仲間なのだ」と、
懐かしいような、切ないような思いにとらわれることがある。
地球上のすべての生命体は、約40億年前に誕生した単一の共通祖先生物から進化した。
だから、
私の細胞の中に残る遠い遠い記憶が、「かつては一つだった自分の分身」への郷愁を感じているのかも知れない。
他国に攻め込んだり、一つの文明を滅ぼしてやると脅かしたり、他者の不幸をちゃかしたりする「あの人」のベースには、
そういう「地球上で生きる仲間」としての意識などないのだろう。
日本時間の今夜から開票が始まる選挙の結果が、
平和な未来への端緒を開くものとなりますように。
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