自分に関心を持つ。
2018年に刊行され、その後NHKでドラマ化された内館牧子さん著「すぐ死ぬんだから」のあとがきに、東北大学大学院文学研究科心理学講座教授・阿部恒之さんの言葉が引用されています。
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「たとえば『もう年だからいいや』とか、『自分にはおしゃれは関係ない』という気持ちでいると、それは外見に表れます。しかし自分の『見え方』に関心を持って、身なり、容貌を整えると、その気持ちが目に見える形で表れます。すなわち、その人の外見に、『意欲』が見て取れるのです。
若さではない美しさ、それは活き活きと社会生活を送る意欲の表明なのかも知れません。自分に関心を持っている、そして自分が他人にどう見えるかという気働きを持っている、こういう旺盛な意欲を持った人を、周囲は美しいと感じるのではないでしょうか」
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内館さんは、小説の中で、「自分に関心を持つ生き方」を、高齢者が陥りがちな『どうせすぐ死ぬんだから‥』という言い訳を免罪符にして「自分に手をかけず、外見を放りっぱなしにする生き方=セルフネグレクト」の対極として描いています。
私は、セルフネグレクトと言う単語にドキっとしました。
自分以外の他者に対するネグレクトも多くの悲劇の根源となっていますが、そのベクトルが自分自身に向き「自分をないがしろにする=セルフネグレクト」な生き方を選んでしまうとしたら、それはとてつもなく怖いことだと思いました。
私達は社会的動物で、本能的に「誰かと繋がる幸せ」を求めています。
そして、その根本には「私自身もきっと誰かから手を繋ぎたいと思われるに足る存在だ。だから手を繋ごうよ。」という自己肯定感が不可欠なはずなのです。
「どうせ私なんて誰からも手を繋ぎたいなんて言われるわけないわ。」と自分を投げ出し、幸せに生きるための核である自分をないがしろにしてしまっては、身も蓋もありません💦
もちろん、加齢とともに起こる変化はいかんともしがたいもので、時には、「は~・・・」とため息をつきたくなるようなこともありますが、それでも、老化を「あきらめる」のではなく「受け留めて」、その年齢なりのベストコンディションを維持すべく自らに手をかけることが、活き活きとしたシニアライフを実現させるためのベースなのだと思います。
「目指すはアンチエイジングだ。老化を止めるぞ。」と老いに歯向かうのではなく、老いを受け留めた上で今の自分に関心を持ち続けてあげる生き方を、私は「美しい生き方」だと感じています。
小学生の頃、夏休みに祖祖母の家を訪ねた折、お風呂上りに祖祖母が上半身裸で鏡の前に座り、乾布摩擦を始めました。
「何してるの?」と聞くと、祖祖母は「こうするとね。血行が良くなるの。だからおばあちゃんはツヤッツヤでしょう?」と大笑いしました。
当時祖祖母は80代だったと思います。
子供心に、美しいな・・と思いました。
・・・・ピタパンサンド。
昨日は、コストコで購入したピタパンに、茹で卵・ハム・ラディッシュ・プリーツレタス・パプリカ・マスタードマヨネーズを挟んだサンドイッチを朝食にしました。
(前夜食べ残したチョッピーノスープと海鮮散らし寿司添えです^^;)
ピタパンって、半分にカットすると、ちゃんと具を挟む空洞があって、感動しますよね♪
この空洞、どうやってできてるの?って疑問に思われる方いらっしゃいませんでしょうか^^;
私は不思議で、随分以前にググってみたことがあります。
(なぜなら、自分で焼いてみたら空洞ができなかったから・・・💦)
なぜ空洞ができるかというと、生地を薄く延ばして高温で一気に焼くことで、生地の中に含まれた気泡が膨らんでポケットを作るから・・らしいです。
おそらく偶然の産物なのでしょうけれど、革命的に効率的な形状のパンだと思います♪
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