ゆるし。

ゆるし。














先ほど、最後の一辺の土地境界線確認が終わりました。



我が家に隣接するお宅の一つが、2年ほど前に、お一人で住んでいらしたおばあちゃまが亡くなられ、


その後は、委託をうけた庭師さんが、時々庭の手入れをされるほかは、無人になっていました。






広いお庭のある立派な日本家屋のお宅で、我が家の2階の窓からは、四季折々に色とりどりの花が咲くお庭を眺めることができて、
綺麗なお花のお裾分けもいただき、私は代わりに、美味しく出来上がったとき限定で^^;、お菓子やパンを届けたりしていました。



当時、私はフルタイムで勤務していたので、ゆっくりお話ししたことは数えるほどしかないのですけれど、必ず、遠方で暮らしていらっしゃる一人息子さんの話題が出て、


「忙しくしてるから、お正月も帰れないことがあるのよ。」
と、ちょっと寂しそうに、でも、誇らしそうに、言ってらっしゃいました。








この度の測量に伴う境界線確認作業のため、御子息様に連絡して、立ち合いのお願いをしたところ、「今年中に一度は戻ろうと思っていたので・・」と、快く承諾していただきました。






確認作業を終えて、
「今日は遠路はるばるご足労をおかけしました。お母様が入院されたことはうかがっていたのですけれど、亡くなられたことは、随分後になるまで知らなくて・・・」と伝えると、




「母の生前はお世話になりました。ご近所の皆様には失礼してしまったのですけれど、コロナ禍でもありましたし、家族だけで送りました。」と頭を下げられました。




「いつも優しくしていただいていました。ありがとうございました。」と口に出した途端、
生前のお姿や笑顔や声が、パラパラ動画みたいに脳裏に浮かんで、泣いてしまいました。




お礼にお渡ししようと思い、先日母を見舞った際に購入しておいたお煎餅を
「これ、お煎餅なんですけど、今母が入院してて、その近くで売ってるお煎餅で、美味しいので・・・」
と、支離滅裂になりながら差し出すと、




「そうですか。ありがとうございます。お母様を、どうぞお大事に・・」と、泣き笑いみたいな優しい目で受け取って下さいました。





辻仁成さんが、

「ありがとう」って、相手だけじゃなく、自分にも届けられている言葉だなぁ、と口にするたびに思います。誰かに、ありがとう、というたび、なんか自分が許されてる気がしますね。



とツイートしていらっしゃいました。





たとえ初対面であっても、
互いの「ありがとう」に、互いの心の中の、自分自身への「ゆるし」を感じ取ることがあるのだな・・と思いました。




そして、ここを去ることを決めた時、「お隣のおばあちゃまにご挨拶できないままだったなぁ・・・」と心の隅に引っ掛かっていた思いが昇華された気持ちがしました。







・・・・焼きドーナツ?

昨日は、オートミールと おから で作る、なんちゃってオールドファッション?みたいな焼きドーナツを、おやつにしました。





糖類は、最後に少々ふりかける粉砂糖だけ。
食感は外はカリっと中はふわふわですが、味は、ほんのかすかに甘さを感じるかな・・・という程度です。笑


夫には不評でしたが、栄養価は高く、糖化を避けたい私達世代の間食として、
理想的なおやつです♪
簡単ですので、よろしければぜひ^^



【ドーナツ4個分】
・オートミール60g、ベーキングパウダー小さじ2、をスプーンでよく混ぜる。
・溶き卵1個、オリーブオイル大さじ2、おから大さじ4を、加え、スプーンの腹でこねるようにしてよく混ぜる。
・4等分にして、水で手を濡らして、丸め、形を整え、スプーンの縁で円の中央に線を入れる。
・180度のオーブンで18分焼く。
・仕上げに粉砂糖をふる。 以上♪



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