風の民のトイレ。
先週の土曜日、次女の案内で、長女家族とともに、神奈川県の自然農法の畑を見学しました。
広い敷地には、山羊や烏骨鶏が放されていて、
建築途中の養蜂小屋もありました。
↓敷地の中央に立つシンボルツリー^^
農薬はもちろんのこと、肥料も使わず、そして、耕さず(!)、
土壌微生物の力を借りて野菜を育てる【耕さない農業=不耕起栽培】を実践している畑です。
↓こちらが、畑の管理人TAKUMAさん。
美容師として仕事をしながら、広い畑を管理していらしゃいます。
基本、「ほったらかしでok」の自然農法の強みです♪
↓これは何だと思いますか?^^;
実は、簡易トイレなのです。
「作業中、用を足すところがなくて💦、作っちゃいました^^;」
とのことでしたが、
「穴を横に長く掘って、空気の通り道を作っています。」
と、工夫されていて、
何より、敷き詰められ、重ねられた干し草が、脱臭剤の役目を果たしていて、
干し草の香しい匂い以外、全く匂いを感じませんでした。驚きました*_*
このトイレ、「その場で手に入るもの」だけを使って、簡単にパパパっと作られているわけなんだけど、
排泄物に腐葉土を混ぜることで、堆肥として土に戻せて、
匂いもなく、
その上、とても可愛い。笑
素敵だなぁ♡と見惚れました。(建築を仕事にしている次女も、「ひゃ~!いいね!」と声をあげていました^^)
「身の程で生活する」という言葉がありますが、
本来、自然の産物である私達は、
自然が私達に準備してくれているものたちだけで、支障なく生活できる生き物なのですよね、きっと。
もっと快適に、もっと便利に・・・と、「身の程」の枠を超えた欲求を追求してきた結果、
得るものも沢山あったけれど、弊害も生まれてしまって、
さて、これからどうする??と、多くの人達が、【この先】を考え始めている今なのだと思います。
「身の程知らず」の冒険は、【この先】、吉と出るのか、凶と出るのか・・・
【この先】、どの方向で進化を続けていくことが、人類にとって希望のある未来へ繋がっていくのか・・・
成否を握る鍵の一つは、
専門家の目だけに頼らず、様々な角度から検討するチャンスを作る・・・ことにあるような気がします。
「耕さない自然農法」を提唱したのは、農家に生まれ、農地を受け継いできた人達ではなく、
他の職種を経験した上で、「農作業」を俯瞰してみることのできる人達でしたし、
ビジュアルも可愛く、良い香りの^^干し草トイレを作ったのも、建築施工とは縁のない美容師さんでした。
私達が人生の大半を生きた時代は、終身雇用があがめられ、兼業不可が当たり前で、
一つの職は、その専門家により極められていたわけですが、
風の時代と言われる今は、それぞれの強みを持った人たちが、むしろ、自分の専門分野を離れた作業に携わることで、これまで見つけることのできなかった「進むべき道」を探し当てられるのかも知れません♪
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