あわい と あいだ

あわい と あいだ








今朝、noteから送られてきたおすすめ記事の中で、「日々のあわい」という表現を目にして、




そういえば・・・ あわい と あいだ って、どう違うんだろう? と
オンライン辞書で調べてみたら、


「あわい」に似ている言葉に「あいだ(間)」がありますが、このふたつは少し違います。 
「あいだ」の語源は「空き処(ど)」で、AとBに挟まれた空間を言います。 
それに対して、「あわい」は「合う」を語源とし、AとBの重なるところ、交わった空間を言います。




と、解説されていました。
そうか・・・ 
あわい って、重なった部分なんだ・・・ 





かつて、遠い私達の祖先が、最初に、あわい に気付き、そして、表現して誰かに伝えたいと思った瞬間って、どんな場面だったんだろう・・・




「男と女の間には深くて暗い川がある」と歌われるように^^;、

あいだ って、冷たくて寂しいイメージがありますが、

あわい は、温かくて優しい言葉に感じます。




人は「みんな違って みんないい」のだけど、
違うから生まれる距離(あいだ)のせいで、皆それぞれが根源的な孤独を抱えて生きてる。




親子だろうと、兄弟だろうと、夫婦だろうと、共有できない孤独がある。




だから、
たとえ、ほんの一瞬のことだったり、勘違いだったとしても、
重なり(あわい)を感じられることが嬉しい。

そのために生きてる・・って言っても過言じゃないほど。





若い頃から、いつか、仕事をリタイヤしたら、自分が健康なうちにボランティア活動をしたい・・という思いがありました。



そして、それはきっと、「今」なのだろうと、今年になって、私にできること・継続できることは何だろう・・と模索していて、



先日、私が住む町にあるボランティア活動のガイドブックに掲載された、
視覚障害を持つかたからの依頼で音訳奉仕をする団体からの募集記事が目に留まりました。



「当会は、視覚障害者の方に広報誌、議会だより、月刊誌等を声の情報にして提供しています。根気のいる地味な活動ですが、利用者の方を思い浮かべながら活動をしています。私たちと一緒に活動をしてくださる方を募集しています。少しでも興味のある方はぜひご連絡ください。」



瞬時に心が動き、連絡を入れました。



あの時、あんな風に気持ちが動いたのはなぜだったんだろう・・・と、自分でも不思議に思っていたのですけど、


きっと 


「根気のいる地味な活動ですが、利用者の方を思い浮かべながら活動をしています。」

と記された活動状況に、あわい を感じたのだ・・・と、今は思います。




「読みたいよ・・」という気持ちを受け取って、
満足していただけるよう、文字を声に換え、「どうぞ読んで下さい」とお返しする。




作業をしている間も、作業を終え、録音テープをお届けした後も、
利用者のかたと自分の あわい を感じていられる気がしたのだと思うのです。




ボランティア活動は、人の為・・じゃなく、自己満足の為だ・・という少し棘のある言い回しを目にすることがありますが、




それは、ある意味真理だな・・と感じます。
社会貢献したい、、誰かのお役に立ちたい、、という気持ちはもちろんベースにありますが、
心の奥の奥にある、孤独を忘れられる あわい を求める思いが、実は一番強いのかも知れません。




↓今日の食卓の花。
くるんと合わせた あわい の花びらが可愛いカラー♪





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