勘違い?の男女平等。
先日の旅の帰りの機内で、私は窓側の席、中央の席は空いていて、通路側には20代くらいの男性が座っていました。
間もなく離陸・・・というタイミングで、すぐ前の席に、若い女性がスーツケースを転がしながら乗ってきて、頭上の荷物棚にスーツケースを入れようとするのですけれど、
随分重そうで、抱えきれず、ふらついていました。
彼女の一番近くに座っていたのは、私と同列の通路側席の彼で、彼女をチラっと見たものの、
そのまま、イヤホンで音楽を聴き続けていました。
『手伝ってあげればいいのに・・・』と思っていたら、
通路を挟んで向こうの席に座っていた白髪混じりのスーツ姿の男性が立ち上がって、
「お手伝いしましょう。」
と、スーツケースを持ち上げ、収納しました。
もしかしたら、若い男性は腰痛持ちなのかも知れないし、手伝えない理由が他にあったことも考えられますが、
あくまで個人的な感想なのですけれど、
ジェンダーレス・ジェンダーフリーの気風が広まるにつれ、特に若年層の間で、
それぞれの「個」としての特性が軽んじられている気がして、とても気がかりです。
男女の区別はしないよ。男女平等。
だから自分の荷物くらい自分で何とかしろよ・・・っていう感覚が、
彼女は僕より体も小さいし、非力そうだから、大きくて力の強い僕が手伝ってあげよう・・・っていう、本来あるべき、人としての思い遣りまで封印してしまっている気がするのです+_+
性別は抜きにしても、人は一人一人違うわけですから、
大切なことは、一人一人の「違い」を、尊重し、認め合うことであって、
「違い」に目を向けないことじゃない。
ちゃんと「違う」ことを意識して、互いの凹凸で補い合える部分は、補い合うべきです。
我が家では、高いものを取る時は夫。力仕事も夫。日に焼ける作業も夫。車の運転も基本夫。大きなお金の計算も夫。
家事全般は私。人付き合いに関するあれこれも私。小さなお金の計算は私。
という風に、役割分担しています。
でもそれは、「男」と「女」として分けたわけではなく、
互いの持つ「特性」に適するものを振り分けているだけです。
※ジェンダーレス※
「生物学的な性差を前提とした社会的、文化的性差をなくそうとする考え方」
※ジェンダーフリー※
「従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること」
男女の性差に関係なく、
自分の特性・能力が、誰かの役に立ち、
誰かの特性・能力が、自分を助けてくれる。
そういうなだらかな持ちつ持たれつが前提としてあってこそ、ジェンダーレス・ジェンダーフリーは実現するのだと思います。
・・・・夕焼けの上。
帰りの便は、雲海を照らす夕焼けを見下ろしながら!飛びました^^
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