悪魔は入れない場所。

悪魔は入れない場所。












母(娘たちにとっては祖母)の付き添いを、三女にバトンタッチした次女は、
翌朝、空路、五島市福江島へ出張しました。





五島市は、NHK連続テレビ小説『舞い上がれ』の舞台=五島列島の南西部に位置していて、
11の有人島と52の無人島で構成されています。





江戸末期にキリシタンの家族が身を潜めていたとされる福江島の教会(半泊教会)の画像を、次女がインスタグラムにアップしてくれました。















海の目の前にポツリと立つ教会の素朴で可愛いらしいこと。
それを包み込む森の偉大な深さ。
極めて質素でありながら、100年間人々に大切に静かに繋がれてきた、この上なく純粋な祈りの場所。


と、キャプションが添えられていました。







命を終えた人々の思いごと、
次の世代、次の世代へと継がれた祈りが、浮遊しているかのような優しい佇まいの教会です。





子供の頃観た映画に、教会に入ることができなかった悪魔が、あきらめて退散するシーンがありました。
当時は、「十字架が怖いのかな?」と、思っていましたが、
きっと、悪魔は、この優しい気配の中に踏み込むことができなかったのだろう・・と、今は思います。





自分の心がささくれ立っていたり、邪悪な気持ちを抱えている時、優しい気配をまとった人と対峙することが苦痛になります。

私は、ここにいて、あなたと対等に話のできる人間ではない・・と、逃げ出したくなります。





でも、きっと、ずーーーーっと優しいままでいられる人なんていないのだと思います。

だって、まるで「生えて」くるように、知らぬ間に、心が疲弊していて、
あれほど、自分に言い聞かせ、誓っていたモットーはどこいった? って落胆すること、
どんだけ歳を重ねても、やっぱりあるから。





だから、ささくれ立った気持ちの私をお救い下さい・・って、教会に踏み込んで良いのだと思います。



大丈夫。あなたが立ち直るまで、見てるよ・・って、
いつものように何もしてくれないけど、見ていてくれる神様の声を聞くために。




今日も、神様を頼ったり、
互いに神様の代理になって、頼ったり、頼られたりしながら、


私たちが過ごす今日(生涯に一度きりの2023年1月6日)を、良い日にしていけますように。





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