美しい獺祭(だっさい)本店と【老害】?

美しい獺祭(だっさい)本店と【老害】?












昨日、母を見舞う前に、高速道路を途中下車して、
名酒【獺祭】の本社蔵へ、獺祭の酒粕で作られたアイスクリームとシャーベットを買いに立ち寄りました。




獺祭の酒粕アイスクリームとシャーベットは母の大好物で、
他は何も喉に通らない時も、「食べれそう」と言ってくれる唯一の食品です♪




自宅から、高速道路と一般道を合わせて3時間半ほど。
後方に山を抱えた川岸に、隈研吾さん設計の本店が姿を現しました。





いつか、遠い昔に来たことがある・・・みたいな^^;既視感を抱かせる外観です♪





「こんな寒い日に、アイスクリーム売ってるかなぁ・・・」と
心配しつつ、早足になる夫。笑
(煙は、煙草ではなく、電子たばこです。←本人の名誉のため^^;)






外から見ると、暗い蔵のような店内を想像しますが、
実は、
こんなに明るい空間が広がっています。






天井は和紙で作られ、
そこから、日本酒の滴のようなダウンライトが垂れています。







以前ともに訪れた際、次女が
「日本酒色に染まってる・・」と表現した廊下。
天井から、ぽたぽたと醸造酒が垂れてきそうです^^





保冷袋に包んでもらって、再び高速道路を走り、母の元に届けたアイスクリームとシャーベットを、母はとても喜んでくれて、
「あぁ美味しい。」と繰り返しながら、
小さめのカップの1/3ほどを食べてくれました。






夕方、帰り支度をしていたところ、施設の職員さんから、

「実は、A先生とおっしゃる方からお電話があって、お母様の主治医は僕が務めるから、何かあったら、僕に電話して下さい、と、携帯番号をお知らせいただいたのですけれど・・・」

と、困った表情で報告されました。




母の主治医は、以前の入院先の病院の担当医、ケアマネージャーさんと相談して、訪問診療の先生にお願いしています。




A先生は、父が存命中に懇意にしていた父の大学時代の後輩で、
父が亡くなった後も、弟たちに、「なにかあったら、僕をお父さんの代わりだと思って相談して。」と言って下さっていました。



けれど、そのA先生も、数年前に脳梗塞で倒れられ、診療をストップし、今は自宅で療養していらっしゃいます。



誰か共通の知り合いを通じて、母の近況を知り、母のことを心配して、連絡して下さったのだ・・・と思いました。




施設の職員さんには、「主治医の変更はありませんから。今までどおりで。」とお伝えして、



「どうしよう? A先生にお電話した方がいいかな?」と、夫に言うと、

「訪問診療の先生と、ケアマネージャーさんに、事の次第を報告するだけでいいよ。A先生のお気持ちは、とてもありがたいね。」

と言いつつ、やはり戸惑っているようでした💦





「老害」という言葉を、このごろ目にする機会が多くなりました。
加齢とともに、いろんな判断がつきにくくなって、時に、突拍子もないことを、したり、言ったりしてしまう老人によってもたらされる迷惑を指す言葉ですが、





でも、ご自身もご不自由なお体でありながら、何十年経っても、母のことを按じて下さって、
「何かあったら、僕に電話を。」と言って下さったA先生のお気持ちは、あたたかく、ありがたく、




たとえ、周りをあたふたさせてしまうことがあったとしても、
自分が大事にしている心根を忘れないでいる歳の取り方を、私もしたいなぁ・・と思いました。




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