記憶の番人。

記憶の番人。









いよいよ大晦日ですね。
先ほど、ケアマネージャーさん、弟、夫、私で、年明けからの母のケアについて話し合いをしました。



「おはようございます。」と部屋に入ってこられたケアマネージャーさんに、開口一番、母が、


「あなた、私を殺したわね。」

と物騒なことを言って、「え?!!」と、ケアマネージャーさんが飛び上がりそうなほど驚いたら、


「この人、夢の中で私を殺したのよ。」
と母💦




母が車を運転していたら、助手席に乗っていたケアマネージャーさんから車の外に突き落とされたのだそうです💦


ケアマネージャーさんは、30代のイケメンで、母のお気に入り・・・だったはずなのに^^;




「もー・・ 僕は、毎日、元気になってもらうのにどうすればいいかって、そればっかり考えてるのに、悲しい~!」とショゲるケアマネージャーさんの両手を握って、

「これからも、生かしてね。」
と母が笑いました。おかしそうに笑う母を、久しぶりに見ました。





弟は、「想像していたよりずっと弱ってる・・・」と、ショックを隠せない様子でしたが、
昨日、一昨日と、弟が面会時間の許す限り母のベッドサイドにいてくれたせいか、
私の目に映る母は、いつもより元気そうに見えました。






昨日は、面会時間の終了後、
以前、夫と二人で入って、店構えとは対照的な(💦失礼^^;)美味しさに感動した居酒屋に、三人で食事に行きました。



前回訪れた際、店の大将に、「今度いらしたら、絶対飲んでみて下さいね!」と念押しされていた【蟹汁】を、真っ先に注文しました。






葱で全貌が覆われてしまっていますが^^;、葱の下には、ザクザクと形容したいほど、
蟹の殻が入っていました。(多分、蟹クリームコロッケに使った残りの殻なのかな^^;)


三人で一気に飲み干しました。





弟の誕生日は12月21日だったのですけれど、小学生の末っ子から「プレゼント何が欲しい
?」と聞かれて、
「お手紙を書いて欲しい。」と頼んだら、



【どうか長生きしますように。】と言う祈りの言葉(笑)と、祈ってる女の子のイラストを描いたカードをくれた・・・と苦笑いしていました。




「だから、長生きしなきゃいけないんだ。」
と言うので、
「本当にそう。それが一番のプレゼントだよ。」
と真剣に応えました。





物心ついてからずっと、私は母と折り合いが悪かったので、
親に甘えた記憶は、父との二人の時間のものだけでした。
その父が亡くなった時、私の懐かしい記憶は、もう、私の頭の中にしか残っていないんだ・・・と、絶望的な寂しさを感じました。





自分が父親を早く亡くしたことの反動もあるのか、弟は、姪っ子たち(我が家と同じ三人娘です)と過ごす時間をとても大切にしてきました。

だから、その責任(?^^)を取って、ちゃんと元気なおじいさんになって、
「あの時○○ちゃんは、こんなふうだったんだよ・・・」と、いつまでも記憶の番人でいて欲しいと思います。




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