悲しい音。

悲しい音。











昨日は、エコキュートの給湯器や倉庫など、大物の処理を委託した業者さんが、見積もりに来てくださいました。





その後、「母が亡くなって1カ月過ぎたんだなぁ・・・」と、しんみりコーヒーブレイクしていたら、とても懐かしい名前の着信がありました。


もう、かれこれ10年近くご無沙汰していた友人からでした。




「引っ越しちゃうって聞いたから、それまでに会いたいな・・と思ってたんだけど、今日たまたま商談で近くまで来たから、今から寄るわ。」
との嬉しいサプライズでした。




彼は、夫と共通の友人ですが、内装関係の会社を経営していて、時には豪華客船の内装も請け負うらしく、全国を飛び回っていることもあり、私のイメージの中では、「風来坊」です。笑





「お互い、白髪が増えたね~・・ おじいちゃん、おばあちゃんになったよねぇ・・・」と、空白の10年の歳月を補足しながら、小一時間、おしゃべりしました。






↓こちらは10年前の夫のライブを聴きにきてくれた際に、彼が撮影してくれた画像です。
画像の中の夫も、この頃はまだ黒髪。笑
今や三人そろって白髪頭のシニアになりました^^;








今は仕事の傍ら、趣味のキャンプや釣りを楽しんでいるとのことで、「仕事をリタイヤしたら、嫁さんと二人でキャンピングカーで移動生活するのもいいなぁ・・と思ってる。」と、日に焼けた顔をほころばせて、将来の展望を語ってくれました。





私達より数年年長で、そろそろ70代に手が届きそうな彼ですが、
昔と変わりなく、フットワーク軽く、人生を謳歌している様子を、頼もしく、ちょっぴり羨ましく思いました。






「あ、そろそろ行かなきゃ・・・」と、アップルウォッチを確認して、席を立ちながら、
「これ・・・」と、見せてくれた時計の文字盤には、年配の女性の画像がありました。


「亡くなったおふくろ。」
と、笑って、「じゃ。〇っちゃん(←夫)によろしく!」と、次の予定に向かって、来た時と同様、風のように(?笑)走り去って行きました。





確か、彼がお母様を亡くされたのは、10年ちょっと前だったなぁ・・と思い出しました。
そして、突然の訪問は、母を亡くしてちょうど ひと月めの私を訪ねてきてくれたのかも知れない・・と思いました。



呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。

夏目漱石『吾輩は猫である』





明るく微笑んでいる人、人生を思い切り楽しんでいるように見える人の中にも、
必ず悲しい音がある・・・


そう悟った時から、人としての最終型の生き方、生き様が決まるように思います。





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