青空みたい

青空みたい






当時87歳だった谷川俊太郎さんが記した『幸せについて』。


俺、いま幸せなんだよね。

歳とってカラダが重くなって、朝っぱらから昼寝をしたい気分だけど、
ココロはなんか余分なものがなくなって、軽くなってる。軽いのは軽薄とは違うよ。

快活っていうのが近いかな、青空みたいなココロ、でも少しは雲もある。

幸せが毎日の暮らしの低音部を担っていて、幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、一番確実な幸せかもしれない。





夫の病が発覚する数日前、ウォーキングの途中で立ち飲みした際に撮った画像。
「痩せなきゃ。ダイエットしなきゃ。」と言いつつ、おつまみもオーダーする夫に、ダメ出ししたのだった。






あんな風にノーテンキにいられた私は、なんて幸せだったのだろう。



だけど、
今になって、ほんの数日前まで私を包んでくれていた低音のBGMの心地よさに気付けたことで、

同時に、
今もまた、私を包んでくれている幸せのBGMは、別の音色で鳴っているのだと気付くことができた。



だから、谷川俊太郎さんと同じく、

私もいま、少し雲はあるけど、青空みたいなココロで、幸せだ。



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